8月5日・6日の2日間、「第10回 ARTAジュニアカートサマースクール」がツインリンクもてぎ北ショートコースにて開催された。このカートスクールは10歳〜15歳のカート経験のある子供たちを対象とし、鈴木亜久里をはじめ、金石勝智、井出有治、金石年弘、伊沢拓也、塚越広大などARTAプロジェクト所属の豪華講師陣を揃えて毎年行われているもの。国内トップドライバーからマン・ツー・マンに近い形で直接指導を受けられると人気で、今年も北海道から九州まで幅広い地域から参加者を集めている。

 もともとARTAプロジェクトのカート候補生の走り込み合宿としてスタートしているため、このスクールでのカリキュラムは現在でも走り込みが中心。1周982.1mのコースを10周する模擬レースが2日間で10回行われ、練習走行も合わせると相当の距離を走り込むことができる。もちろん走り込みだけではなく、模擬レース後にはグループミーティングが開かれ、講師から具体的な指摘やアドバイスが与えられる。指導を受けた後には、またすぐに模擬レースが始まるため、受けたアドバイスを実戦の中で試し、身につけることができる仕組みとなっているのだ。

 講師のひとりである田中哲也は「子どもたちが、自分はどのような走り方をしているのかをひとりで理解したり、分析したりすることは難しい。そういったことを客観的に見て、アドバイスをしている。それでも、やっぱり楽しく、のびのびやってほしい」と、指摘すべきところはしっかりと指摘しながらも、子供達が萎縮せずにできる雰囲気づくりにも配慮していることを話してくれた。また金石年弘は「失敗してもいいので、どんどんトライするよう指導している。模擬走行10回をこなせば、かなりできることが多くなる」と、積極的に挑戦できる環境を子供達に与えることの大切さを語っている。

 このカートスクールは、鈴木亜久里の「モータースポーツのすそ野をもっと広げていきたい」という想いからスタートし、今年で10回目の開催を迎えた。このスクールからは、F1ドライバーをはじめとする多くのトップドライバーを生み出すなど実績を残しており、主催する鈴木亜久里は「続けられるところまでこの活動を続けていきたい」と今後もカート界の発展に尽力していく構えだ。

 最後は参加者全員が鈴木亜久里から修了証書を受け取り、「けがなく10戦を終えられてよかった。悔しい気持ち、嬉しい気持ちを胸に、次のレースに活かしてください」という鈴木亜久里の言葉で2009年のスクールは無事閉校を迎えている。

 8月9日(日)には、引き続き「第12回ARTAカップカートレース」がツインリンクもてぎ北ショートコースで開催される。こちらは全エントリー台数120台を数える東日本エリア最大級のカート大会。スクール参加者からも数名がエントリーする予定となっている。

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