開催初年度ながらシリーズがヒートアップ、高いレベルの選手権争いが展開されてきたオートスポーツ東日本スポーツカートシリーズの最終戦が大井松田カートランドで11月7日、長丁場となる5時間のレースが行われた。
 マイカートを持ち込んで参戦するGT1クラスは#36 幕ぴ☆RFアオヤマ(佐竹竜哉 選手/重岡辰徳 選手/山中良希 選手/椿健太郎 選手/木南 翔 選手/渡邉智之 選手/能澤昌弘 選手組)が優勝。主催者が用意するレンタル車両で争うGT2クラスは、#7 く連隊マリオパーティー(キノピオ 選手/マリオ 選手/ドンキ 選手/ルイージ 選手/ワルイージ 選手/クッパ 選手組)が優勝し、GT2クラス初代チャンピオンとなった。

 数々の名勝負を生み出してきたAS東日本シリーズも最終戦を迎え、開幕の地、大井松田カートランドへと帰ってきた。GT1クラスはすでに第4戦でタイトルを決定している#27 SAFTY FASTが欠場となったが、これまでにスピードを見せながら惜しくも勝利を逃してきた#36 幕ぴ☆RFアオヤマは今度こそは、と出場。また、積極的にスポーツカート車両のマシン開発を進めている#100 SixStars(ジェンソン・イトン 選手/フェルナカド・マロンソ 選手/コーウェン 選手組)が開幕戦以来の出場となっている。

 一方のGT2クラスはここ最終決戦で、初代チャンピオンが決するということで、その可能性を残した#17 ミストラルウィンズ(石井康司 選手/JUNJUN 選手/西岡 寛 選手組)、#7 く連隊マリオパーティー、#18 DES SPEED オカモB(マリダー 選手/たまき@オカモ 選手/浅羽直人 選手組)を軸とした戦いが予想されていた。
 各陣営、レースの数週間前から、練習走行や他サーキットのレースに出場するなど、事前のトレーニングは完璧。それ以外にも、できることならば何でもと、験もかつげるだけかつぐという、徹底した準備で大井松田入りをした。

 レースは#100 SixStarsがダッシュを決めリードを奪うかに思われたものの、1周目にトラブルから最終コーナーでストップ。車両を修復し再送を果たすものの、度々のトラブルに見舞われリタイア。ただし、スピードは抜群に速く、レース中のファステストラップはこのチームが獲得している。
 このあとにレースを引っ張っていったのが、#36 幕ぴ☆RFアオヤマ。レース序盤に早くも全車を周回遅れにし、その後も安定した速さを見せ、トップを譲ることなくトップでフィニッシュした。これまで何度も目前で逃してきた優勝を挙げ、ようやく優勝チームに送られる勝利のステッカーを手に入れることができた。
 2位には#55 東京モータースポーツカレッジ、3位は参戦3戦中2回が3位表彰台という戦績でシーズンを締め括った#30 TAI-Q OYG'z(キヨカペタ 選手/お登り〜 選手/V.ロッシ 選手/Makkinen 選手/TAK-E 選手組)となった。

 GT2チャンピオン争いは、有効ポイントの関係で、#17 ミストラルウィンズは2位以上でゴールしないと得点の上積みができない。一方、追う#7 く連隊マリオパーティーも優勝が絶対条件、あとは#17 ミストラルウィンズの成績次第と自力のタイトルはない。両チームとも気を緩めれば、その瞬間にタイトルへの権利を失いかねない厳しいレースの様相を呈していた。
 ところがレースは#3 DES SPEED オカモAがリードする形で展開。さらに、ホームの秋ヶ瀬で好成績を挙げてきた#16 FACES(村松 学 選手/河村重則 選手/イタリアンメタルX 選手/浦本理紀 選手/飯島直樹 選手組)、#10 ドラクエ9星空のマモル風呂(で〜ひ〜 選手/田中眞人 選手/マモル金 選手/ミチタニ〜 選手/モトヤマっす 選手/ちふみん 選手組)、今回欠場のSAFTY FASTでレースマネージメント&エースドライバーを担当する松崎選手が加入した#9 Team N1(櫻井 諭 選手/天本善久 選手/松崎祐介 選手組)なども上位に絡み、タイトル争いは2チームの直接対決以外の要素もでてきた。

 レースは終盤に入り#3 DES SPEED オカモA、#17 ミストラルウィンズ、#7 く連隊マリオパーティーのトップ3オーダー。ただ、ピットストップ回数では#7 く連隊マリオパーティーが有利、最終的にトップへと浮上。また、#9 Team N1も戦略が見事にあたったのか、時間と共にどんどんとポジションを上げ、なんと、#17 ミストラルウィンズ、#3 DES SPEED オカモAを抜き、2位でフィニッシュしてしまう。
 トップの#7 く連隊マリオパーティーは21秒という、前戦に続いての際どいタイム差で逃げ切ることに成功し2連勝。#17 ミストラルウィンズは4位で終わったため、シリーズポイントで#7 く連隊マリオパーティーが逆転、接戦が続いた東日本シリーズGT2クラスの初代チャンピオンとなった。

スポーツカート情報局
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