オートスポーツ東日本スポーツカートシリーズの第5戦が10月12日、体育の日にサーキット秋ヶ瀬で開催され、GT1クラス(チーム所有のカートで参加)は#27 SAFTY FAST(稲垣敦也 選手/松崎祐介 選手/天野翼 選手組)が今回も優勝。ここまで全勝をキープしている。GT2クラス(主催者用意のカートで参戦)は#1 く連隊マリオパーティー(キノピオ 選手/マリオ 選手/ドンキ 選手/ルイージ 選手/ワルイージ 選手組)が、1.144秒の僅差で悲願の初優勝をマークした。

 シリーズも第5戦となり、タイトル争いの行方が気になるところとなった。GT1クラスでは、圧倒的な強さで有効4戦すべてを優勝ポイントで飾り、#27 SAFTY FASTが第4戦で満点チャンプを決定しているが、2位争いは接戦。今回出場チームでは、ここサーキット秋ヶ瀬での第2戦から参戦を開始した#12 TEAM G・J・C@ルーフR(小池誠一 選手/高橋正幸 選手/斉藤祥崇 選手組)を、新東京サーキットをホームとする#36 幕ぴ☆RFアオヤマ(ダー 選手/ルゥニィ 選手/くろごんた 選手組)が8点差で追う展開となっている。

 一方、GT2クラスでは2勝をマークした#14 ミストラルウィンズ(石井康司 選手/JUNJUN 選手/西岡寛 選手組)がシリーズ争いで一歩リードしているものの、まだタイトルを決定するに至らず。前戦、ノープランで戦い上位フィニッシュを逃し「合コンもレースも戦略が重要」と反省、乗り込んだ#6 DES SPEED オカモA(市川誉志 選手/池野直弘 選手/菅野勝義 選手組)と反対に、その第4戦での2位表彰台から上り調子、メンバーがレース前日のギャンブルで勝つなど波に乗っている、く連隊マリオパーティーが、その差をどれだけつめられるかが注目ポイントとなった。

 レースはGT1クラス最後列からスタートの#27 SAFTY FASTが序盤のうちにクラス中位にまでポジションアップ。今回は18歳未満の“ジュニアドライバー”がいるためハンディとして他チームより多いピットストップが義務付けられているものの、順位を上げていき、1時間経過時点でトップに浮上する。2番手に#20 ガレCうちだいぶ速いんじゃね?(矢島克代 選手/高橋和男 選手/東英介 選手組)、3番手には#36 幕ぴ☆RFアオヤマ(ダー 選手/ルゥニィ 選手/くろごんた 選手組)というオーダー。
 これまでいい走りをしながらも勝ちを逃してきた、#36 幕ぴ☆RFアオヤマがレースが2時間経過した時点で#27 SAFTY FASTを交わしてトップに浮上、#27が2番手となる。ところが、レースは残り1時間を切ってから大きく動き出し、#20 ガレCうちだいぶ速いんじゃね? が4番手走行から不運のリタイア。また、#36 幕ぴ☆RFアオヤマもリードをキープすることができず、ポジションダウン。

 結局、3時間後のゴールには#27 SAFTY FASTがトップでチェッカーを受け5連勝。2位に#36 幕ぴ☆RFアオヤマ、3位には今回からGT1にステップアップの#26 協和商会(株)マクラーレン本田さん(ミナルディ☆Zaki 選手/おにくす 選手/てんこ盛り 選手/カピバラ 選手/T・カワムラ 選手/ジョージさん 選手/浅井ちゃん 選手組)が初参戦にして表彰台に登壇という結果となった。
 この結果、GT1クラスのシリーズ2位争いは、今回6位の#12 TEAM G・J・C@ルーフRと#36 幕ぴ☆RFアオヤマの差が詰まり、29点と28点という結果となった(集計結果は暫定、正式なポイントは改めて事務局から発表)。ランキング4位以下にもまだ2位争いの権利が残された状態で最終戦を迎えることとなった。

 GT2クラスはレース開始後1時間の時点で#9 DES SPEED オカモB(佐々木照 選手/よこっち 選手/中村圭希 選手組)、#2 チーム ユージ(平野井直人 選手/久恒祐二 選手/菅原正道 選手/小林芳樹 選手組)、#6 DES SPEED オカモA、#1 く連隊マリオパーティーのオーダー。DES SPEED オカモ勢が上位を固め復調かと思われたが、#6 DES SPEED オカモAは2時間経過時点で6位までポジションを落とし、最終的に7位でフィニッシュ。

 一方、クラスポールからスタートも一時ポジションを落とした#1 く連隊マリオパーティーはレース2時間の時点で2番手へ、そしてレース終盤にはトップへと順位を戻す。しかし、追う#9 DES SPEED オカモBも諦めない。2台のバトルはチェッカーまで続き、わずか1.144秒差で#1 く連隊マリオパーティーが初優勝。2位は#9 DES SPEED オカモB、3位は#2 チーム ユージ。トップから3位までの差も18.606秒と285周を走って秒差で決着がつく厳しい戦いとなった。
 念願の初優勝をポール・トゥ・フィニッシュで飾ることができた、く連隊マリオパーティー。表彰台で手渡される優勝チームへの賞品、“勝者の証・ウイナーズステッカー”を感慨深げに眺めていたのが印象的だった。

 GT2ランキングトップの#14 ミストラルウィンズが10位に終わり、タイトル争いは3チームによる対決となる。依然、有利なミストラルウィンズ(合計52、有効51点)を、く連隊マリオパーティー(合計52、有効46点)、DES SPEED オカモB(合計37、有効37点)が追う形。シーズン前半に勢いのあったDES SPEED オカモAは有効ポイントにより、チャンピオンの権利を失ってしまった(集計結果は暫定、正式なポイントは改めて事務局から発表)。

 シーズン終盤に向けてドラマチックな展開を見せてきたオートスポーツ東日本スポーツカートシリーズもいよいよ11月7日、グランドフィナーレを迎える。

スポーツカート情報局
http://www.sportkart.info

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