オートスポーツ西日本スポーツカートシリーズの第3戦が12月6日、琵琶湖スポーツランドで開催され、チーム所有のマイカートを持ち込んで参戦するGT1クラスからエントリーのチーム・イナノ(北川 晃 選手/北川 剛 選手/吉田 聡 選手組)が総合優勝。
 主催者が用意するカートをレンタルして参戦するGT2A(上級者向け)、GT2B(入門者およびジュニアドライバー向け)それぞれのクラスはM&Y(植村勝利 選手/今橋裕一 選手/松本 淳 選手/横田隆二朗 選手/奥村将真 選手/畑中佳次 選手組)、ヤッターワン339(ひろンジョ 選手/しゅんズラ 選手/はやッキー 選手組)が優勝した。

 東日本、MIHAMA、そして今回、琵琶湖での西日本と3シリーズが今季からスタートした、オートスポーツ スポーツカートシリーズ。このシリーズは『大人が趣味で楽しめるレース』をコンセプトに体力、金銭的にも負担の少ない4ストロークエンジンを搭載したスポーツカートを使用する。
 開催初年度にも関わらず、毎戦多くの出場があり、09年最後のレースとなる本大会も34チーム、130人あまりのエントリーを集めた。

 今回の注目はシリーズ初の3時間レースとなることでレース中の給油が必要となったこと。こちらは初のケースということで主催のKRPは安全性を第一に、レース中盤で全車セーフティーカー(SC)先導の下、給油のためのストップを実施、この間のパッシングは禁止という形で事前に特別規則を制定。実際、レース中の給油はアクシデントが一切なくスムーズに行われた。
 また、東日本シリーズでミラクル逆転タイトルを決めた、く連隊・マリオパーティー(キノピオ 選手/マリオ 選手/ドンキ 選手/ワルイージ 選手/クッパ 選手組)が勢い余って、400km超の大遠征。果たして初めてのコースでどれだけ走れるのかもトピックスの一部でもあった。

 レースは西日本シリーズでは第2戦から採用となっている、ル・マン式をアレンジしたスタートで3時間の熱戦の火蓋が切られた。メインストレート外側に整列しているマシンに向かって、コース反対側の選手たちが合図とともに走り出し、チームメイトが乗り待機している車両のエンジンを始動し、1コーナーへとダッシュ。
 大きな混乱やアクシデントはなく、各車スタートを切っていった。ところが開始8分のところで、コース上でストップしたマシンが出たためSC導入。早い時間でのSCに、このタイミングでドライバーチェンジを行うチーム、様子を見るチームとに分かれたが、結果的には、このSCはレース中唯一のものとなり、その後は波乱がないまま淡々とレースは展開していく。

 1時間が経過したところでのGT1トップは#33 チーム・イナノ、それをこれまでの2戦で表彰台を獲得している#34 夢元(田克彦 選手/河本 満 選手/TBA)、第1戦優勝チームの#32 Team San-ei(山本勝義 選手/大脇照男 選手/吉田 修 選手組)が追う展開。GT2Aは#24 ジェットL(東村山洋一郎 選手/いがぐり中澤 選手/池田よん 選手/ボンバーマン吉田 選手組)がトップ、GT2Bは#52 808yuzuya.comが首位に立つ。
 90分が過ぎたところで給油のためのSC導入。ここでは全車が確実に給油を行い、仕切り直しのレース再開。2時間経過時点でもGT1およびGT2Aは順位変動はあるものの、1時間時点と同じメンバーがトップ3を占める。

 最後の1時間は、チームメンバーの年齢および体重で決定されるドライバー交代の義務回数を消化をどうするかでフィニッシュ時の順位に大きく影響をする。
 しかし、トップの#33 チーム・イナノは7回の交代のうちライバル勢より多い3回については開始から10分までの間にクリア。途中、前車のスピンに巻き込まれそうになりながらもうまく避けトップチェッカー、初優勝を挙げた。2、3位は#32 Team San-ei、#34 夢元の順となった。

 GT2Aはそれまで3番手に着けていた、#23 M&Yが優勝。2位に#15 Yレーシング(井藤公昭 選手/森 弘明 選手/吉澤宏幸 選手組)、3位は#13 エフズクラブ(田尻泰一 選手/奥野安眞 選手/小松良行 選手/奥村亜規士 選手組)のオーダー。4位の#19 傾奇者(くっぱ 選手/きゃぷてん 選手/走れ夕力八ツ 選手組)までが同一周回、5位の#20 く連隊・マリオパーティーは、そこからわずかな差での1ラップダウンというGT2Aは接戦の見ごたえのあるレースとなった。

 GT2Bは4周差をつけて#51 ヤッターワン339が優勝、以下、#52 808yuzuya.com、#53 チーム立命館1号(黛英樹 選手/佐伯 選手/上野 選手/児玉 選手/林 俊彦 選手/増田 茂 選手組)、#54 チーム立命館2号(井上英雄 選手/横田吉彦 選手/園田 選手/桑野 選手/平 祐生 選手/井上豊治 選手/田中真二 選手組)という順でフィニッシュ。

 シリーズ争いはGT1は夢元がタイトルを決定、GT2クラスは(GT2Aチームから選出)エフズクラブがチャンピオンとなった。
 2010年のオートスポーツ西日本スポーツカートシリーズは現在、カレンダーを調整中。今季と同じようにエキサイティングなレースシリーズとなるよう日程を詰めている。

 ここに掲載以外の写真はスポーツカート情報局のフォトギャラリーページにて閲覧が可能。

スポーツカート情報局
http://www.sportkart.info

本日のレースクイーン

佐波芽衣さなみめい
2025年 / スーパーGT
Pacific Fairies
  • auto sport ch by autosport web

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

    RA272とMP4/5の生音はマニア垂涎。ホンダF1オートサロン特別イベントの舞台裏に完全密着

  • auto sport

    auto sport 2025年7月号 No.1609

    【特集】LE MANS 2025
    “史上最混戦”の俊足耐久プロト頂上決定戦

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円