Audi Team Hitotsuyama
Press release – 2014.0724- 006
07/24/2014

Race Report
Super GT 2014 Series
Round-4 / Sportsland SUGO

混戦を巧みにコントロール、3位表彰台獲得

 Audi Team Hitotsuyamaは7月12~13日に宮城県・スポーツランドSUGOで開催されたSUPER GT 第4戦「SUGO GT 300KM RACE」に参戦致しました。スポーツランドSUGOは、SUPER GT開催サーキットの中では鈴鹿サーキットと並びAudi R8 LMS ultraが得意とするサーキットです。チームは過去3戦の苦戦をなんとしてでも払拭すべく臨みました。

 公式練習から悪天候に見舞われ、公式予選は濃霧のため翌日に延期されるなど、混沌としたコンディションの中、スケジュールは進んできました。その公式予選ではリチャード・ライアンが難しい路面コンディションをしっかりと掴み取り、今シーズンベストとなるクラス7位を獲得、午後の決勝レースに向け弾みをつけました。決勝レースでは刻々と変化する天候に、多くのライバルが戦略を誤り脱落していきましたが、#21 Audi R8 LMS ultraは一切のミスを犯さず、完璧なレース戦略で今シーズン初となる3位表彰台を獲得することが出来ました。

7月12日 公式練習
 公式練習は刻々と変化する雨量の中スタート。#21 Audi R8 LMS ultraは通常のレインタイヤでコースイン。翌日の決勝レースも同様の難しいコンディションになることが予想されるため、雨量によるマシンバランスの変化を掴み取るべく、藤井は精力的に周回を重ねる。藤井は18周を走り、1分29秒895のタイムを記録。

 公式練習後半を担当したリチャードも藤井同様、決勝レースを想定し21周を走行。最終的に藤井が前半に記録した1分29秒895のタイムがベストとなり、クラス7位で公式練習を終えた。上位勢は浅溝レインタイヤを装着しており、同条件で走行していたヨコハマタイヤユーザーでは#21 Audi R8LMS ultraのタイムがトップとなり、公式予選に向けてチームのモチベーションは高まった。

7月13日 公式予選
 土曜日午後に予定されていた公式予選は、濃霧のために決勝日朝に延期。25分間で行われる予選は、各マシンのベストラップがグリッド順位にそのまま反映される変則的な方式となった。

 予選開始と同時に、この予選を担当するリチャードが通常レインタイヤを装着してコースイン。リチャードは毎周自己ベストを更新していくが、路面が乾き始めていることもあり、浅溝レインタイヤに交換すべく、ピットイン。ほぼ同じタイミングでライバル勢もタイヤ交換を行った。

 路面コンディションは急速に回復し、残り5分を切ったあたりからは各マシン、次々とベストラップを更新。モニター上の表示も目まぐるしく入れ替わる。緊迫した公式予選終盤、#21 Audi R8 LMS ultraのリチャードは最終ラップで1分28秒159の自己ベストを記録し、今シーズンベストとなるクラス7位を獲得した。

P1 #10 GAINER Rn-SPORTS SLS 上田正幸 / 山内英輝
P2 #61 SUBARU BRZ R&DSPORT 佐々木孝太 / 井口卓人
P3 #11 GAINER DIXCEL SLS 平中克幸 / ビヨン・ビルドハイム
P7 #21 Audi R8 LMS ultra リチャード・ライアン / 藤井誠暢

一ツ山幹雄(チームオーナー)
「とてもエキサイティングな公式予選でした。このような難しいコンディションでは、我々が抱えているライバル勢とのパワー差という問題もあまり関係が無くなります。そういったチャンスがある中でしっかりと上位に食い込むことが出来てホッとしています。午後の決勝レースもきっと、この公式予選と同じようにコンディションが刻々と変化する中での戦いになるでしょうから、チーム戦略とドライバーの経験や判断がとても重要になってきそうです。しっかりと走りきれば必ず結果はついてくるはずです」

7月13日 決勝レース
 スタート担当はリチャード。ごく僅かな霧雨の中、路面は乾き始めていることもあり、チームはドライタイヤを選択。ライバル勢も同様にドライタイヤを選択してレースに臨んだ。

 だがフォーメーションラップ中、霧雨は小雨へと変わり各チーム大混乱に。数台のライバルはレインタイヤへ交換のためピットイン。Audi Team Hitotsuyamaもいつでもリチャードをピットへ迎え入れることが出来るよう、レインタイヤを用意。リチャードは無線でピットと交信を続け、「should stay on track」と、この小雨が一時的なものであると判断。大混乱となったピットロードを尻目にレースはスタート。グリッド前方のライバルがピットインしたこともあり、リチャードはクラス5番手からレースを開始した。

 しかし、オープニングラップで#50 Aston Martinが#86 Lamborghiniに接触。コース上にストップしてしまった#86 Lamborghiniを避けるために、リチャードはコースオフを余儀なくされる。このアクシデントで一時的にクラス15位までポジションを落とすが、ここからリチャードの猛追撃が始まる。オープニングラップ終了時までにクラス11位まで挽回。2周目に#55 Honda CR-Zをオーバーテイクしクラス10位に。3周目には#0 Honda CR-Zと#65 Mercedes SLSをオーバーテイクしクラス8位に。その後もリチャードの勢いは留まることなく、ライバル勢を1周あたり2秒以上速いタイムで引き離しにかかる。

 8周目に#61 SUBARU BRZをオーバーテイクしクラス6位まで浮上すると、ここからは#30 Nissan GT-R、#88 Lamborghini、#9 Porscheと4位争いを展開。リチャードは一歩も引き下がることなく、熾烈なバトルを続け、38周目にピットイン。フロントタイヤの状況が良いことから、チームはフロントタイヤ無交換で藤井をコースに送り出す。この時点での藤井のポジションはクラス6位。

 藤井らしい冷静な走りで、路面コンディションをピットに伝えながら走行。各マシン、ピット作業を終えた時点で藤井はクラス5位に浮上するも、再び雨が降り始める。監督の鬼木はこの雨が一時的であることを藤井に伝え、藤井もコース上に留まることを判断。この雨によりミスをするマシンが続出。耐え切れずにコースオフしたクラス2位の#30 Nissan GT-Rをオーバーテイクしクラス4位に浮上。

 なおも冷静な走りを続ける藤井はクラス3位を走る#50 Aston Martinを1周あたり4秒以上速いペースで追い上げ、59周目、遂にクラス3位に浮上。クラス2位を走る#65 Mercedesとの差は大きく、オーバーテイクまでは至らなかったが、藤井は最終ラップまで全く危なげのない走りで74周のレースを走り切り、チームに初表彰台をプレゼントした。

P1 #88 マネパ ランボルギーニ GT3 織戸学 / 青木孝行
P2 #65 LEON SLS 黒澤治樹 / 黒澤翼
P3 #21 Audi R8 LMS ultra リチャード・ライアン / 藤井誠暢

一ツ山幹雄(チームオーナー)
「やっと満足のいくレースが出来ました。ここまで応援してきてくれた皆様に本当に感謝しています。パワー的にはまだライバル勢から大きく引き離されていますが、今回のように難しいコンディションで結果を残すことが出来たのは、マシンが本来持っている基本性能やドライバーの経験・テクニック、そしてチームの判断によるところが大きいと感じています。リチャードも藤井もチームも、今週末は何一つミスをしませんでした。戦略も完璧でした。そして、不安定なコンディションの中でも終始安定して走り続けることが出来るタイヤを与えてくださった、ヨコハマタイヤにも感謝しています。苦しい状況の中でも諦めずに頑張ってくれたチームの皆、それから、スポンサー、サプライヤーの皆様、Audiを応援してくださっているファンの方々、本当にありがとうございます。この先も荒れたレースになれば必ず活躍できるはずです。そう簡単ではないことは承知していますが、今度は表彰台の真ん中を目指して頑張っていきます。これからも応援お願い致します」

 第5戦は8月9日~10日に静岡県・富士スピードウェイにて開催されます。引き続き、皆様からの沢山のご支援・ご声援をお待ちしております。

Official Facebook page of Audi Team Hitotsuyama.
https://www.facebook.com/hitotsuyamaracing

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