BMWザウバーは、来週末のトルコグランプリで二段式ディフューザーを導入する予定であることを明らかにした。チームはこれを、マリオ・タイセン言うところの、チーム始まって以来の“最初の挫折”を乗り越えるための手立てにしたいと考えている。
「この3年、我々は、自分たちの目標を常に達成し、それを上まわる業績すら挙げてきた」とタイセンは、コメントしている。
「今初めての挫折に直面している。しかし我々はこれを乗り越えていかなければならない。今のミュンヘンとヒンウィルのチームこそが、チーム設立以来、BMWザウバーF1チームを絶え間なく前進させてきたチームそのものである。このチームが初のポールポジション、表彰台の最上段をもたらした。したがって、再びトップへの復活を狙うため、全員が戦いへの準備を整え、モチベーションを高めている」
「(モナコでは)これ以上の結果を出すことは不可能だった。我々のマシンにはどこにも競争力がなく、結局ノーポイントに終わった。ロバート(・クビカ)は2周目にタイヤにダメージを負い、その後ブレーキトラブルに見舞われ、リタイアせざるをえなかった。ニック(・ハイドフェルド)は、最初のスティントを長くとった後に、誰よりも早くソフト側のタイヤに交換した。オプションタイヤで彼ほど長く走ったドライバーはいなかった。彼のタイヤはひどいデグラデーションに見舞われたが、レース終盤に少し持ち直した」
「我々は自分たちの期待に合致する結果を出すために、開発スピードを大幅に上げる必要がある。次のイスタンブールでは、また新たな開発パッケージを持ち込む予定だ。トルコで初めて多層式ディフューザーを使用する。これが正しい方向への一歩となると、我々は確信している」