公式予選
SUBARU BRZ GT300、開幕予選を12位で通過
4月5日(土)に本年のSUPER GT開幕戦公式予選が岡山国際サーキットで行われ、R&D SPORTからGT300クラスに出場しているSUBARU BRZ GT300は、同クラス24台中12位で予選通過しました。
時折青空がのぞく曇り空のもと、午後2時からの公式予選はスタートしました。Q1セッションに出走したのは、本年からチームに加わった井口卓人。午後から天候が崩れると予報では伝えられていましたが、それに反してこのセッションは陽の光が路面を照らし、気温もそれに伴ってポカポカとしていました。井口はコースインすると短時間の間にタイヤを暖め、頃合いを見計らってタイムアタックに臨みました。その結果5位のタイムを出し、Q1通過が決定しました。井口は、「僕にとってこのクルマで最初の予選タイムアタックだったので、(通過できて)ホッとしました」と語っています。
続くQ2は不運が重なり、佐々木孝太がドライブするSUBARU BRZ GT300は上位進出できませんでした。Q2の時間には雲がたれ込めたため、気温が急激に下がり路面温度の上昇を拒みます。つまり、タイヤにとっては不利な条件です。さらに、佐々木がコースインしたタイミングでは周囲に多くの車両が走行していたため、思うようにアタック走行ができません。満足に攻める走りができないままセッションはタイムアップ。
さらに、最終ラップで四輪脱輪したことで、このセッションのベストタイムが抹消され、BRZ GT300は予選12位が確定しました。佐々木は、「全くグリップしないまま、セッションが終了した感じです。タイミングもかなり悪かったですね。アタックしようとしていたら先行車にひっかかってしまうし……。でも明日のレースは気温も上がりそうだし、この結果に悲観してもしょうがないので、決勝レースに懸けます」と話しています。
【辰己英治STI総監督のコメント】
「井口の周回は好条件が重なり、良い走りができました。一方、孝太はその逆です。しかし、今朝のプラクティスで行ったロングランでは良い結果が出ていますので、明日の決勝は計画通りのレース運びができると思います。どうぞ楽しみにしていてください」
決勝
SUBARU BRZ GT300、開幕戦はアクシデントで下位に
4月6日(日)にSUPER GT開幕戦300kmレースの決勝が岡山国際サーキットで開催され、GT300クラスに出場したSUBARU BRZ GT300(佐々木孝太/井口卓人)は、アクシデントに巻き込まれて損傷したマシンを修復し、21位でフィニッシュしました。
この日の朝に行われたフリー走行から、直前にみぞれが降るなど不安定な天候に見舞われ、各チームはその対応に追われるなど、慌ただしいレースデーとなりました。午後2時のスタート時の気温は8℃と異例の寒さでしたが、青空の下で24台のGT300マシンは一斉にスタートしました。そして、その直後にアクシデントが発生します。
オープニングラップでGT500車両同士が接触し、リボルバーコーナー先のコース上に1台がストップしてしまいます。GT300の一群がその場所に差しかかる直前にはストップ車両は再始動し、多重事故は回避されましたが、急ブレーキでこれを避けた車両や間に合わなかった車両もあり、#61 SUBARU BRZ GT300は、リヤ部を後方の車両に追突されてしまいました。これによってディフューザーにダメージを受け、しばらくそのまま走行を続けましたが、ピットインして修復することを決断。これで10周分を失ったBRZは、後半を井口が走行しましたが、ポジション挽回までには至らず21位フィニッシュという結果になりました。
アクシデント時に運転していた佐々木は、「混乱の中で避けようがないアクシデントだったのでしょうがないですが、結果は残念です。次のレースで僕たちらしいレースをお見せしたいと思います」と語っています。
【辰己英治STI総監督のコメント】
「アクシデントは不運としか言いようがないですね。リヤディフューザーの修復に時間がかかり、その時点で勝負圏外となってしまいました。それでも再スタートしたあとは比較的安定的に走れたし、シーズンを通じての戦い方は少し見えたと思います。次の富士も一所懸命走りますので、引き続き応援をよろしくお願いします」