DENSO KOBELCO SARD RC F
第7戦オートポリス、攻め続けるも痛恨のペナルティで13位フィニッシュ

SUPER GT第7戦オートポリスレポート

2015 SUPER GT 第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」(10/31-11/1)
オートポリス(1周4.674km)
入場者数:予選11,340名、決勝22,680名 合計34,020名

 11月1日(日)、シリーズもいよいよ大詰めとななるSUPER GT第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」の決勝が行われ、粉骨砕身に勝利を目指すDENSO KOBELCO SARD RC Fは、スタートドライバーの平手が後方からの巻き返しを狙って攻め続け、ポジションを上げていった9周目の第2ヘアピンにてGT300クラスと接触。痛恨のドライブスルーペナルティを喫してしまう。その後は好ペースで順位を戻しつつ42周を終えヘイキと交代。ヘイキも好ペースで11位にまで順位を挽回していたが60周目に緊急ピットイン。最終的には13位フィニッシュとなった。

 実力を発揮することが叶わず苦戦が続くDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーズポイントは獲得できずランキング13位(合計18点)、チームポイントは2点を加算しランキング13位(合計32点)に。いよいよ今季最終戦もてぎは2週間後の11月14日(土)・15日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催される。

■公式練習走行
 オートポリス前のもてぎGTAテストでは好調な仕上がりを見せたDENSO KOBELCO SARD RC F。第7戦の舞台は昨年の初夏から再び秋開催に戻ったオートポリス。阿蘇外輪山の北方に位置するオートポリスは標高900m、高低差52mのマウンテンコースで、コース幅は狭めであるがダイナミックかつテクニカルなレイアウト。オーバーテイクポイントも限られており、特にセクター3では遅い車両に詰まるとタイムロスを喫しやすい難コース。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は約2時間の300kmで争われ、ピットストップは1回。ウェイトハンディは現獲得ポイントと同数値となる18kgを搭載する。

 10月上旬に当地で行われたタイヤメーカーテストでは昨年更新されたコースレコードを更に上回る1分34秒台前半に突入。このテストには指定車両のみで参加できなかったDENSO KOBELCO SARD RC Fであるが既に準備は万端。シリーズもいよいよ大詰めとなり残るレースはあと2戦。チーム一同、不屈の闘志で粉骨砕身に勝利を狙っていった。

 31日(土)午前中の公式練習走行は、気温8度/路面温度14度で快晴ではあるものの風が冷たいコンディション。9時から85分間の混走セッションが開始されたがコースの安定を待つのと赤旗中断もあって、9時23分に平手がコースイン。バランス的には良く高速で若干アンダー気味とのコメント。レース前に吟味された持ち込みセットアップが良い感触を最初から得られたことでタイヤの選択プログラムに移った。平手は、その時点の2番手タイムをマークしながら6周を走行。続いて交代したヘイキが同じタイヤをチェックするフローを種類の違う2セットを行った。初めてのコースながらヘイキもまずまずのタイムでラップを重ねていき、85分間の混走セッションは平手がマークした1分35秒173のタイムで7番手となった。続く10分間のGT500単独セッションでは、ヘイキがアタックシミュレーションを行い、3周目に1分33秒902の5番手タイムをマーク。公式練習走行ではトータル32周+サファリを7周走行してQ1への準備を終えた。

■公式予選
■Q1:Q1でヘイキが実力発揮ならず
 31日(土)気温12度/路面温度25度で快晴ながらも日陰と風が冷たいコンディションとなったQ1。公式練習走行でまずまずのタイムを刻んだヘイキがアタッカーとして指名された。残り7分でヘイキがコースイン。タイヤを丁寧にウォームアップしながら3周目のアタックに入ったヘイキは、セクター1を自己ベストを刻んだがセクター2でロスを喫したため、次の4周目に再アタックを敢行。セクター1で自己ベストを更新。ヘイキは続くセクター2も自己ベストをマークしてセクター3に入っていた。ライバル勢は軒並みタイムアップして僅差の様相に。今回も1/10秒違っただけで大きく順位が変わってしまう状況に。Q1突破圏内をキープするヘイキは流れるような走りでセクター3を駆け抜けていったが、途中僅かにコースからはみ出し約コンマ6秒ロス。攻め続けた結果、惜しくもQ1で突破ならず、悔しい14番手となった。決勝は後方からの逆襲を狙うこととなった。

■決勝
■フリー走行
 1日(日)決勝日は曇り空となり、気温10度/路面温度11度のドライコンディション。9時から30分間のフリー走行が行われ、スタート担当の平手がコースイン。7周目からはヘイキがステアリングを握りチェッカーまで11周ほど走行。燃料を積んだ状態で良いペースで5番手タイムをマークし、決勝への準備を整えた。

■決勝スタート
第1スティント:平手が攻め続けるもドライブスルーペナルティに
 1日(日)14時決勝スタート時は曇り空が暗くなり始めレース終盤の雨も予報され、気温14度/路面温度18度のドライコンディションの中、平手がスタートドライバーを担当。14番手からの巻き返しを狙って攻め続けた。ハイペースでポジションを上げていった9周目の第2ヘアピンにて混戦の中でGT300クラスと思わず接触。その後、6位までが連なる集団の中で虎視眈々とチャンスを窺い、12周目に12位にポジションアップした直後に、9周目の接触による痛恨のドライブスルーペナルティを課せられてしまう。19周を終えドライブスルーペナルティを消化すると15位に順位を一旦落としたが、最後まで諦めない闘志を見せる平手は、好ペースで順位を戻しつつ、42周を終えヘイキと交代となった。

第2スティント:ヘイキが闘志剥き出しに巻き返す
 ヘイキも平手からステアリングを託されるとアウトラップから攻め続け好ペースで周回を重ね、49周目には11位にまで順位を挽回。トップペースで前とのギャップを削っていくヘイキは、熱い闘志を剥き出しにして、ポイント圏内を奪取するまであと少しの所まで巻き返していった。だが、ピット作業に問題があったため60周目に緊急ピットイン。最終的には13位でのフィニッシュとなった。

 実力を発揮することが叶わず苦戦が続くDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーズポイントは獲得できずランキング13位(合計18点)、チームポイントは2点を加算しランキング13位(合計32点)に。いよいよ今季最終戦もてぎは、2週間後の11月14日(土)・15日(日)にツインリンクもてぎ(栃木県)にて開催される。

平手晃平
「決勝は6位まで連なる集団の中で12位まで順位を上げ良いペースでしたが、9周目の第2ヘアピンでのGT300との接触により、ドライブスルーペナルティを課せられる結果となってしまいました。週末を通じてクルマの仕上がり自体は凄く良くて、それを活かせずに残念な結果となってしまいました。今季は最終戦もてぎを残すのみとなってしまいましたが、一矢を報いるべく全力で臨みたいと思います。引き続き温かいご声援お願いします!」

ヘイキ・コバライネン
「我々にとってとても厳しい週末となってしまった。予選で自分の僅かなミスによりQ1敗退。クルマは非常に良いバランスで走り出しから手応えを感じていたのに残念だ。今シーズン残すは最終戦もてぎ。テストでは良い結果だったので実力発揮できるようベストを尽くすだけだ」

野田英樹監督
「速さがあるにも拘らず、それを結果につなげられないという、今季の我々を象徴するようなレース内容となってしまいました。応援してくださった皆さんありがとうございました。ご期待に応えられずにすみません。色々と要因はありますが課題をクリアして最終戦もてぎこそは速さを結果につなげたいと思います」

本日のレースクイーン

廣川エレナひろかわえれな
2025年 / スーパーGT
2025 D'stationフレッシュエンジェルズ
  • auto sport ch by autosport web

    FORMATION LAP Produced by autosport

    トランポドライバーの超絶技【最難関は最初にやってくる】FORMATION LAP Produced by auto sport

  • auto sport

    auto sport 2026年2月号 No.1616

    スーパーGT 20周年記念特集
    激動、勇退、高揚。
    忘れられない20年

  • asweb shop

    STANLEY TEAM KUNIMITSUグッズに御朱印帳が登場!
    細かい繊細な織りで表現された豪華な仕上げ

    3,000円