DENSO KOBELCO SARD RC F
鈴鹿GTA公式テスト、熟考を重ね貴重なデータを得る
http://www.sard.co.jp/race_r/news_20140628
鈴鹿GTA公式テスト(6/27-28)
鈴鹿サーキット(1周5.807km)
6月27日(金)、28日(土)第5戦の会場となる鈴鹿サーキットにてGTA公式テストが行われ、DENSO KOBELCO SARD RC Fは、初日に1分51秒160の14番手タイム。2日目に1分50秒712の7番手タイムをマーク。課題が多く出た2日間のテストは、熟考を重ねてテストメニューを進め、貴重なデータを得る結果となった。2日間総合では12番手となったDENSO KOBELCO SARD RC Fは、僅差のタイム差の中での結果にとらわれずに、さらに熟考を重ね解析を進めて、7月19日(土)~20日(日)SUPER GT第4戦スポーツランドに不退転の決意で臨む。
■6月27日(金):晴れのち曇り
第4戦SUGO、第5戦富士、第6戦鈴鹿と暑さ厳しい3連戦の前に行われる最後の公式テスト。各陣営とも様々なハンディ数値を考慮した仕様で臨んでおり、一概にタイムが車両間の絶対的なポテンシャルを意味する訳ではないが、1つの指標となるテスト。曇り空となったテストの初日、10時から気温26度/路面温度35度の中でセッション1が開始。DENSO KOBELCO SARD RC Fは、まずは石浦のドライブでコースイン。7周目に1分51秒564のタイムを出し、そこから基本的なバランス調整やパーツのテストを進めていった。24周目には1分51秒273のタイムでこれが午前中のベストタイム。26周目からはオリバーが乗車し、バランスの確認とセッション最後に設けられたセーフティーカー訓練をこなし、午前中のセッションは42周を走行して終えた。まだ満足できるセットにはなっていないとのコメントで午後も引き続きセット調整を進めることとなった。
これからの夏の3連戦を見据えたテストメニューを持ち込んでいるDENSO KOBELCO SARD RC F。午後のセッション2は、気温26度/路面温度34度。午後はタイヤの確認が主なメニューで、いくつかのタイヤを石浦が確認。9周目に1分51秒160の6番手タイムをマークした。27周目からはオリバーが乗り込んでコースインをした直後に補器的なパーツの不具合によって異常を感じたため、念のためクルマを停止させ、午後の走行はここで取りやめとなった。セッション終わりのGT500単独の時間帯を走行することなく1日目を終えた結果、午後のセッション2は石浦がタイヤのテストを行っている途中でマークした1分51秒160の11番手タイムがベスト。初日総合では14番手にとどまった。
■6月28日(土):曇り
テスト2日目、9時からのセッション3開始時は、雨は上がっていたがウェット路面。気温24度/路面温度26度の中で、まずは石浦がウェットタイヤを装着してコースイン。路面がウェットからドライへと変化していく中で7周目にセクター2トップタイムをマークしながら2分01秒040の5番手タイム。その後、さらに路面は乾いていき、10周目にオリバーが4周をウェットタイヤの感触を確かめた後に、14周目から石浦がドライタイヤを装着して再びコースイン。17周目には1分52秒696の6番手タイムを刻んだ。赤旗中断を挟んで別のタイヤを装着した石浦は、25周目に1分51秒422のその時点で4番手タイムをマーク。サファリの時間帯では、その前のインターバルでセット調整を進め、引き続き石浦がドライブ。バスが退去したフリーの時間帯で1分52秒845と、その時点で3番手タイム。午前中のセッションを35周して6番手で終えた。
昼のピットウォークの時間帯ではサードオフィシャルファンクラブ会員限定のピットツアーが実施。会員とその家族約50名が参加し、石浦とオリバーによるトークとピット見学を堪能した。
午後のセッション4は、気温28度/路面温度39度に上昇。このセッションは石浦からドライブし、最初にセーフティカー訓練を実施。セーフティカーが退去した後の10周目からタイヤの評価を午前中に続いて行った。セット調整が進んだ結果、ベストタイムは1分50秒台に入り、23周目にはセクター4トップタイムをマークしながら石浦は1分50秒712のタイムをマーク。このタイムがDENSO KOBELCO SARD RC Fの2日間でのベストタイムとなった。25周目からはオリバーもタイヤ評価テストを実施。セッションの終了チェッカーまで精力的にテストをこなし、午後は50周を走行してテストを終了。シリーズ上位を目指すには解決していかなければならない課題こそ多く出たが、熟考を重ねて様々なテストメニューを進め、貴重なデータを得る結果となった。