RACE REPORT
DENSO KOBELCO SARD RC F
第3戦タイ、健闘の攻めで7位フィニッシュ
SUPER GT第3戦タイレポート
2015 SUPER GT 第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」(6/20-21)
6月21日(日)、今季唯一の海外戦となるSUPER GT第3戦「BURIRAM SUPER GT RACE」の決勝が行われ、剛毅果断に表彰台を狙うDENSO KOBELCO SARD RC Fは、10番グリッドからスタートドライバーの平手がペース良く走行。5周目には7位に浮上した。5位争いの集団の中で虎視眈々とチャンスを窺う走りを続け、順位を争う車両のピットインの翌周33周を終えピットインを敢行。ここでタイヤホースが絡むピットトラブルが起こってしまいタイムロス。その後、33周を終え交代したヘイキはトップペースで前を追い上げて9位から順位を挽回。最終ラップ1つ手前の65周でさらに順位を上げ7位フィニッシュとなった。
健闘の攻めで3戦連続となる貴重なポイントを獲得したDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントでは4点(合計16点)、チームポイントでは7点を獲得(計24点)し、ランキング7位となった。次の第4戦は、8月8日(土)・9日(日)に再び富士スピードウェイにて開催される。
・公式練習走行
開幕から2戦連続5位入賞でシリーズランキング5位につけるDENSO KOBELCO SARD RC F。第3戦は今季唯一の海外戦であり、昨年初開催された「チャーン・インターナショナルサーキット」が舞台。「チャーン(Chang)」とはタイのビールブランド名でありブリラムインターナショナルサーキットのネーミングライツ。開催地ブリラムはバンコクから東北東約400kmに位置し、この季節は暑い夏季に入っている。シリーズ戦はここブリラムから富士、鈴鹿と夏の3連戦を迎える最初の戦いとなる。公式予選はノックアウト方式(Q1、Q2)で、決勝は現地15時スタート(日本時間17時)となり、300km(66周、約2時間)で争われる。ピットストップは1回。ウェイトハンディは現獲得ポイントと同数値となる24kgを搭載する。
コースレイアウトは、富士スピードウェイのコース変更などを担当したティルケ社で、高低差のほとんどない右回り4.554kmのストップアンドゴーセクションと高速コーナーを複合させたテクニカルでチャレンジングなコース。ピットスタンドからは全周が見渡すことができ、スタジアムが大きくそびえ立っている。ピットはオートポリスと同じコース外側に位置し、左側からの給油となる。昨年は優勝も狙える決勝での速さを見せたDENSO KOBELCO SARD RC F。チームは剛毅果断に今季初の表彰台獲得を目指していった。
19日(土)午前中の公式練習走行は酷暑となり、気温36度/路面温度51度のドライコンディション。10時から混走セッションが開始された。10分ほどコースコンディションが安定するまでピットで待機した後にヘイキがコースイン。赤旗を挟んで10周ほどクルマの感触を確かめた。アンダーステア傾向とヘイキがコメント。10周目からステアリングを握った平手も同じくアンダー傾向を訴えた。微調整をした後に再びヘイキが4周ほど確認。更にリアサスを中心にセット変更し、21周目から別のタイヤでフィーリングの確認を続けた。セッション最後に変更されたセットの確認で平手が4周を走行して混走セッションを13番手で終えた。その後の10分間のGT500単独セッションでは、平手がQ1アタックシミュレーションを行い、5周目に1分26秒940の11番手タイム。公式練習走行ではトータル22周を走行。平手がマークした1分26秒940の12番手タイムでQ1への準備を終えた。
・公式予選
■Q1:平手が僅差でQ2進出を惜しくも逃す
20日(土)気温36度/路面温度64度と予想以上に気温が上がり、強い日差しで酷暑が午後遅くなっても続いた中でのQ1。練習走行の結果から苦戦が強いられると思われたが、何とかQ1を突破すべく、予選開始までのインターバルの間にセット調整を進めていた。Q1残り7分ほどで平手がコースイン。左前が痛みやすいコースレイアウトのために十分にケアをしながら丁寧にウォームアップを3周ほど行い、4周目にアタックに入った平手はセクター1を上位タイムで駆け、セクター2でも自己ベストを叩き出し、その時点で3番手タイムをマーク。各車ともアタックを続けているため、平手もさらにプッシュして自己ベストを狙って行く渾身のアタックを行った。攻めあげてタイムを更新。1分26秒051を叩き出し、チェッカー時点でQ2進出圏内を確保したかに見えたが、その後ほんの僅かコンマ数秒差で数台にかわされてしまい、万事休す。公式予選10番手となった。
・決勝
■フリー走行
21日(日)決勝日のフリー走行開始時は、曇りがちなものの気温32度/路面温度38度のドライコンディション。9時50分から開始され、まず平手がコースイン。セット変更した感触を確かめ、10周目からはヘイキが走行。続いて20分間のサファリの時間帯はピットワークトレーシングを行い、フリー走行とサファリでトータル28周を走行してセッションを無事終えた。
■決勝スタート
第1スティント:平手がペース良く7位で虎視眈々の走り
21日(日)15時決勝スタート時点は気温37度/路面温度50度に達する暑さ。曇りがちではあったものの灼熱のコンディションとなった。7番グリッドから好スタートをみせた平手が、まずは19号車をかわしてオープニングラップを9位で戻ってきた。タイヤを温存しながらペース良く走行する平手は、5周目には7位に浮上してみせた。そこから5位争いの集団に加わり、虎視眈々とチャンスを窺う走りを続ける平手。落ち着いた走りで好ペースを維持して前を追走していった。そして順位を争う5位の37号車がピットインしたのを見計らって、33周を終えピットインを敢行。平手の攻めとピット作業での逆転を狙って、ピットからプッシュせよ、との指示が平手に飛んだ。セクターベストをマークして忠実にプッシュを実行した平手が緊迫のピットに滑り込んだ。
第2スティント:ヘイキがピットロスを取り戻す健闘の攻め
緊張のピットイン。だがここで右リアタイヤ交換作業中にタイヤホースが絡んでしまうピットトラブルが発生してしまい、10秒以上タイムロスを喫してしまう。交代したヘイキはコースインをするとアウトラップから全開で攻めた。トップよりも速いペースで前を追い上げ、44周目には9位から8位に順位を上げていく。前を行く36号車との差をベストラップを刻みながら削っていく攻めの走り。そして、健闘の攻めで最終ラップ1つ手前の65周でピットロスを取り戻す7位に順位を上げた。さらに上を狙って行ったが、怒濤の追い上げもここまで。灼熱の66周のレースを7位で終えた。
健闘の攻めで3戦連続となる貴重なポイントを獲得したDENSO KOBELCO SARD RC F。ドライバーポイントでは4点(合計16点)、チームポイントでは7点を獲得(計24点)し、ランキング7位となった。次の第4戦は、8月8日(土)・9日(日)に再び富士スピードウェイにて開催される。
平手晃平
「走り始めから決勝までにセット調整を進めていき、かなりコンディションにマッチしてきて、予選はもう一歩だったけど、決勝は気持ちよく走れました。長く引っ張ってもタイヤが持つように温存しながら5位争いを展開できたのは今後の戦いで1つの大きな収穫でした。ヘイキと僕の両方が気持ちよく攻められるようにクルマが仕上がってきていると思います。とにかく3戦連続でポイントを獲得できているので、富士・鈴鹿と大量点を稼いでシリーズ上位を目指して頑張るだけです。まだまだチャンスはあるので、引き続き皆様の熱い応援をよろしくお願いします」
ヘイキ・コバライネン
「決勝は良いペースで走行できた。タイヤも最後までグリップがあって良い感じで走れたよ。順位的には残念だったけど、いろんなチャレンジングをしている中で決勝中の速さは持っていることは確認できているので、予選の順位を上げて決勝でもこのまま速さを保てれば良い成績がつかみ取れると信じている。まだランキングトップとは大きく離れていないし、次の富士で追いつくことは可能だと思っている。富士に戻ってファンの声援の中で走るのがたのしみだ」
野田英樹監督
「今後につながる為の新たな試みにもチャレンジしチーム全体が一丸となって問題を修正し、その成果がレースで現れ始めていたところでした。想定していたポイントは稼げませんでしたがチームはまたこの一戦で強くなりました。応援して頂いたファンの皆様、ありがとうございました。これから中盤戦に突入ですが、大丈夫です!今後にご期待ください」
