■SUPER GT Round 3 INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA レースレポート
日程:予選/6月15(土) 決勝/6月16(日)
開催サーキット:セパンインターナショナルサーキット
参戦クラス:SUPER GT GT300クラス
エントラント:DIJON Racing
ドライバー:Takamori博士/千代勝正
マシン:DIJON Racing IS GT-R
予選:GT300クラス13位(Q1:6位通過)
決勝:GT300クラス13位
SUPER GT 第2戦(富士スピードウェイ)から約1ヶ月半のインターバルを置いて行われた2013年スーパーGTシリーズ第3戦。SUPER GTシリーズ戦では唯一の海外ラウンドとなる“SUPER GT INTERNATIONAL SERIES MALAYSIA”が、6月15(土)~16日(日)にマレーシア・クアラルンプール郊外のセパンインターナショナルサーキットで開催された。
セパンインターナショナルサーキットはマレーシアを代表する国際サーキットで、2002年よりSUPER GTシリーズ戦が開催され、10年以上の歴史を持つ、マレーシア・モータースポーツファンにとってもお馴染みのサーキットである。地理的に赤道に非常に近く、高い気温や湿度がドライバーを苦しめ、車両やタイヤへの負担も大きい事で知られるだけではなく、熱帯雨林気候に属する事でスコールも多く、例年非常に過酷なレースが繰り広げらる。
DIJON Racingはこのレースに48号車“DIJON Racing IS GT-R”がエントリーし、Takamori博士選手と千代勝正選手が灼熱のマレーシア大会に挑んだ。
■6月15(土)【練習走行】
41,000人が訪れたこの日のセパンサーキット。薄曇りの空の下、13時00分より行われた練習走行では、初めに千代選手がコースインし、マシンのセットアップや燃費データの収集など多くのテストプログラムを行った。練習時間も1時間15分を経過した頃には、予定していたテストプログラムも全て消化し、Takamori選手へ交代。
Takamori選手はセパンのコースを覚える所からのスタートとなるが、周回を重ねようとするもステアリング系統にトラブルが発生し緊急ピットイン。その後もステアリング系統のトラブルを改善できずにアウトインを繰り返す事になる。残り時間が25分くらいのところで、暫定的にステアリング系統のトラブルも改善され、連続周回を行ったが、わずか数周するのみで、GT300クラス占有走行終了のタイミングでステアリング系統のトラブルが再発し、コースサイドにマシンを止める事になってしまった。このセッションでのベストタイムは2'05.460でGT300クラス3位と、マシンの仕上がり具合も良く、この後に行われる予選に期待が持たれた。
【予選Q1セッション】
Q1セッションは千代選手が担当。猛暑を避けるべく、通常のスケジュールよりも遅い16時00分より予選Q1セッションが行われたが、南国特有の蒸し暑さで気温33℃、路面温度40℃はやや低めと難しいコンディションでQ1セッションは開始された。
練習走行から好調だったため、Q1突破は確実との手応えを得て決勝を迎えることとなったが、以外にもNISMO GT3 GT-R勢は苦戦の展開となり、好調なJAFGT300勢が大幅タイムアップし、2分4秒台を記録しなくては、Q2進出ができない厳しい展開となる。千代選手はNEWタイヤを十分に暖めた後、2周目からアタックを開始し、計6LAP行うことに。最終的にベストLAPは2周目に記録した2'04.876で、GT300クラス6位でQ2セッションに進出した。Q1セッションは波乱の展開となり、3台のGT-R(GT3)勢の中では、唯一のQ2セッション進出となった。
【予選Q2セッション】
Q2セッションは17時10分より行われ、Takamori選手が担当。Takamori選手は練習走行でマシントラブルのため満足に走行出来ておらず、ブツケ本番に近い状態でのアタックとなる。もちろん、NEWタイヤを履いて始めての走行となり、コース習熟時間が足りなったハンデを物ともせず、事前にシミュレータでトレーニングしてきた成果を発揮し、計測2周目には2'08.124のタイムをマーク、Q2セッションを時間いっぱい走り、コンスタントに2分8秒台でラップし、決勝レースの準備に勤しんだ。これにより明日の決勝レースは13位からのスタートとなった。
■6月16(日)【フリー走行】
日曜日午前11時00分より30分間のフリー走行が行われ、スタートはTakamori選手が担当。Takamori選手はUSEDタイヤで2分10秒台でラップできる事を確認し、マシンバランスのチェックおよびセットアップを行った。フリー走行時間の後半には、千代選手が燃費走行テストを行い、2分9秒後半でラップできることを確認した。最終的なマシンの細かい調整は、サーキットサファリの時間を使って行い、Takamori選手、千代選手共に決勝前のマシン最終チェックを行った。
【決勝】
今年の決勝は暑い日中を避けて16時00分スタートとなる。スタートドライバーはTakamori選手が担当し、14時50分からのウォームアップランを終え、スタートグリッドにマシンをつける。気温33度、路面温度42度と例年より涼しいコンディションでスタート進行が進んで行き、決勝のフォーメーションラップが開始され、1周の隊列走行の後、67,000人の大観衆が見守る中54周の決勝レースが始まった。
Takamori選手はGT300クラス13番手から順調にスタートを切り、ポジションをキープするが、3周目から水温が上がり、マシンに警告灯が表示されたため、マシン状況を探りながらペースダウンし、エンジンを労わる我慢の走りを余儀なくされる。マシンの状態を確認しながら最新の注意を払いマシンを労りながら走行するもポジションをキープすることは出来ず、大きく順位を落とすこととなってしまった。
この状況を打開するために、チームは最小スティントとなる20周でTakamori選手をピットインさせ、千代選手に交代することを決断。前戦からの課題であったピット作業も大幅に改善し、燃料補給とリアタイヤのみの交換を素早く行いマシンをコースへ送り出す事に成功した。
最小のピットストップ時間でレースに復帰した千代選手だが、千代選手が担当する残りのロングスティント(30周)は、燃料がギリギリの見込みであり、かなり燃費的に押さえなければならない厳しい状況であった。その中でも千代選手は安定したラップを刻み、前走車を追い上げ、38周目には13位までポジションを回復することに成功した。その後も果敢に追い上げを謀るも前走車との差は大きく離れており、残り燃料を計算しながらペースをキープする事とし、これ以上の順位回復を望む事は叶わなかった。
最終的に、DIJON Racing IS GT-Rは50周(Takamori:20Lap,千代:30Lap)を走行し、ポイント圏内まで届かず、GT300クラス13位でチェッカーを受け、ノーポイントという悔しい結果でマレーシアラウンドを去ることとなってしまった。
次戦は7月27日よりSUPER GT 第4戦(スポーツランド菅生)で行われ、再びDIJONRacingは2台体制となり、48号車DIJON Racing IS GT-R、96号車DIJON WAKO'S ENDLESS Z06R GT3が登場する予定です。引き続き応援よろしくお願い致します。
