スーパーGTやスーパー耐久に参戦するDIJON Racingは8日、7月13日〜14日に富士スピードウェイで開催されるGTアジア第5戦/第6戦に、キャラウェイ・コルベットZ06R GT3で参戦すると発表した。このマシンには、元GP500ライダーで、現在ハンドドライブで四輪活動を行っている青木拓磨が乗り込む。
GTアジアは日本をはじめ、マレーシアや中国、マカオを転戦するシリーズ。主にGT3カーがメインとなり、カップカー等も参戦。東南アジアや中国、そして日本のエントラントも参戦し盛り上がりをみせている。
そんなGTアジアに、ハンドドライブでレース活動を行う青木が挑戦することになった。青木は1997年にロードレース世界選手権の当時の最高峰、GP500クラスにレプソル・ホンダから参戦。しかし1998年のテスト中に事故に遭い、脊髄を損傷。下半身不随となってしまった。
しかし、飽くなきチャレンジスピリットをもつ青木はハンドドライブで四輪に挑戦。カートやラリーレイドに挑戦し、2010年にはJAFのライセンス発給がおり、友人の土屋武士とともにスーパー耐久に挑戦を開始した。
その後もシビックレースやS耐等に参戦してきた青木だが、国内外でのレース実績が先月のFIA委員会で承認され、今月より国際格式レースに出場が可能に。DIJON Racingが昨年スーパーGTで使用したコルベットZ06R GT3をドライブし、FIA公認国際レースであるGTアジアに挑戦することになった。
コンビを組むのは、DIJON Racingのルーキー鶴田和弥。チームではコルベットにハンドドライブ装置を取り付け、青木がドライブ可能なように改造した。
「DIJON racingは、ひさびさに青木拓磨選手と一緒にレースができる事を大変嬉しく思っております。コルベットZ06R GT3は、非常にパワフルなマシンなので、ハンドドライブ装置でどこまで競争力を発揮するのか? 期待と不安で一杯です」とチームはコメントする。
しかし、青木はスーパー耐久参戦前から、「また世界に挑戦したい。目標はル・マン参戦」と意気込んでおり、GT3を乗りこなすことができれば目標到達は大きく近づく。DIJON Racing、そして青木の新たな挑戦がどう実を結ぶのか……? まずは週末の富士を楽しみにしたいところだ。
