2015 スーパー耐久シリーズ第2戦 レースレポート
開催日時:予選 5月23日(土)/ 決勝 5月44日(日)
開催地:スポーツランドSUGO(宮城県村田町)
ドライバー:Takamori博士/湯澤翔平/伊勢屋貴史
マシン名:DIJON RacingエンフドレスワコーズDC5
参戦クラス:2015年SUPER耐久シリーズ/ST-4クラス
レース結果:予選:ST-4クラス17位 / 決勝:リタイア(21周)
スーパー耐久シリーズ第2戦は開幕戦から約2ヶ月ぶりとなる5月22日~24日にスポーツランドSUGO(宮城県村田町)で開催された。
今回の舞台スポーツランドSUGOは地形を生かした高低差のあるテクニカルサーキットで、1周の距離は3.737kmと短く、コース幅も狭いた め、FIA-GT3マシンから1,500ccのコンパクトカーまでもが一斉に走行するスーパー耐久ではコースアウトや接触などのアクシデントも多く見られ、マシンだけではなくドライバーにもタフなレースが特徴となっている。
今回DIJON RacingはAドライバーのエースTakamori博士に加え、2014年の全日本F3選手権Nクラスに参戦していた湯澤翔平と、今回の舞台となるスポーツランドSUGOをホームコースとするジェントルマンドライバー伊勢屋貴史を起用することとなった。
湯澤選手はフォーミュラマシンでスポーツランドSUGOの走行経験はあるものの、スーパー耐久マシンでの走行は今回が初めてとなり、また伊勢屋選手も今回がスーパー耐久デビューレースとなるため、彼らがどれだけ早く耐久レースに順応できるかが注目である。
■5月22日(金)占有走行
5月末とは思えないほど強い日差しが照りつけたスポーツランドSUGO。占有走行セッション1回目はまずTakamori博士がマシンチェックのためにコースイン。エンジンもミッションも今回から新品を投入した。ならし運転とマシンの基本的なセットアップを兼ね、ペースを抑えながらピットアウト~インを繰り返す。
その後赤旗中断を経て、湯澤選手~伊勢屋選手の順でドライブ。1回目のセッションは2回目の赤旗が提示されたことで残り1分の時点で終了となっ た。
2回目のセッションはまずTakamori博士がセッティング評価を行うが、アンダーステアが厳しいとのことで、ペースを抑えてはいるが、タイムは1分37秒453に留まった。その後は湯澤選手と伊勢屋選手の連続走行をメニューに組み込むが、2度の赤旗提示もあって、このセッションは十分な走行が行えなかった。
3回目はアンダーステア改善のため、Takamori博士がピットアウト~インを繰り返し、サスペンションセッティングを調整しながらマシンを仕上げていった。この日5回目となる赤旗の後、伊勢屋選手、湯澤選手が走行。伊勢屋選手も2回目のセッションに続き1分41秒台に、湯澤選手も1分39秒のタイムをマークし、マシンへの習熟度を徐々に上げていった。
■5月23日(土)予選
金曜日に続いてこの日も好天に恵まれたスポーツランドSUGO。13時より開始されたAドライバー予選はTakamori博士が担当。路面温度が非常に高いため、アウトラップを抑え目にしつつも計測1周目からアタックに入る。計測2周目には1分36秒717をマークする。その後セッティング変更のためにピットへ戻り、再度アタックラップへ入る。セッティング変更は有効だったが、タイヤのグリップがすでに無くベストラップ更新はなら なかった。
Bドライバー予選は湯澤選手が担当。湯澤選手は徐々にペースを上げていき、計測6周目に1分36秒768までタイムアップを果たす。スーパー耐久はA、Bドライバーの合算タイムにより予選グリッドが決定するため、ST4クラス17番手という予選結果となった。Cドライバー予選を担当した伊勢屋選手は1分37秒936をマークし基準タイムをクリアして無事に予選通過となり決勝出走条件を満たした。
■5月24日(日)決勝(3時間耐久)
午前中に行われたフリー走行を経て、いよいよ迎えた決勝レース。今回のスタートドライバーを担当するのは湯澤選手。13時28分、3時間に及ぶレースがスタートした。湯澤選手はスタートから好ペースで周回。序盤12分を過ぎて最初のセーフティーカーが導入されるも、DIJON Racingはこのタイミングでのピットストップは行わず、そのまま走行を続けさせた。このSC導入が有利に働き、解除となる頃には湯澤選手は大幅なポジションアップに成功した。
解除後もペースを緩めずバトルを展開しながら周回を重ねていったが、22周目の最終コーナー手前でST-Xクラスの車両と接触した湯澤選手はイン側のガードレールに激突。マシンはフロント部を大破し、DIJON Racingのスーパー耐久第2戦はわずか36分で終了となってしまった。
次に7月3日~5日に開催される第3戦富士大会はシリーズ最長の8時間レースで行われます。シリーズ戦で最も過酷なレースで、今回の雪辱を遂げることができるようDIJON Racingチーム一同頑張ります。引き続き皆様よりご声援いただきますよう、宜しくお願い致します。
