2015 SUPER GT SERIES 第2戦 FUJI GT 500KM RACE レースレポート

開催日時 :予選 5月2日(土)/ 決勝 5月4日(日)
入場者数 :予選 33,500人 / 決勝 58,000人
開催地  :富士スピードウェイ(静岡県)
ドライバー:Takamori博士/田中勝輝/柴田優作
マシン名 :DIJON Racing GT-R(日産GT-R GT3)
参戦クラス:2015年SUPER GT SERIES/GT300クラス
マシン  :DIJON Racing GT-R(日産 GT-R NISMO GT3 /R35)
レース結果:予選21位(1分39秒362) / 決勝18位(72周)

 5月の大型連休恒例のイベントとなったSUPER GTシリーズ第2戦『FUJI GT 500KM RACE』が5月2日(土)~3日(日)に静岡県の富士スピードウェイで開催された。

 世界有数のハイスピードサーキットである富士スピードウェイを舞台に行われるこのシリーズ第2戦は通常のシリーズ戦とは異なり、500kmのレース距離で行われるセミ耐久レースとなっていて、ピット作業の2回義務付け、第3ドライバーの起用可能と、他のシリーズ戦と異なる変更点があるのが特徴。

 しかし500kmという従来よりも長いレース距離とは言え、ハイレベルなSUPER GTシリーズの中で勝負するにはスピードを持続させつつマシンの耐久性を合わせ持たなければならないため、ドライバーとマシンにとって非常にタフなレースとなる。またチームの戦略も勝負に大きく関わってくるため、チームの総合力が好成績を得るための大きなポイントとなる。

 DIJON RacingはこのレースにレギュラードライバーのTakamori博士、田中勝輝に加え、全日本ジムカーナ6年連続チャンピオンの柴田優作を起用。柴田は3月に岡山国際サーキットで行われた公式テストで適応力の高さを見せ、SUPER GTデビュー戦となるこのレースでどのような走りを見せるのか、非常に注目される。

■5月2日(土) 予選(天気:晴れ/ コース:ドライ)
 雨に見舞われた前戦の岡山国際サーキットでの開幕戦から打って変わり雲ひとつない好天で迎えれ富士スピードウェイ。8時50分より公式練習が行われた。

 今期より練習走行のセッション時間が短くなったこともあり、効率良くプログラムを進めなければならないため、エースTakamori博士がセッション序盤の走行を担当。マシンチェックのためにペースをセーブしつつも計測4周目に1分40秒197をマーク、この時点で7番手につける。

 その後は田中~柴田~田中という順で走行し、個々に与えられたプログラムに従って走行を行い、マシンセットアップを進め、走行時間終盤には、再度、Takamori博士が搭乗し、予選セットアップ評価のためにアウトインを繰り返して走行する。最終的に公式練習では、柴田がマークした1分39秒870がチームベストとなり、21番手という結果となった。

 引き続き好天の下、14時15分よりGT300クラスの予選Q1セッションが開始された。今回の予選は昨年の第4戦以来の予選Q1を走行となるTakamori博士が担当。Takamori博士は計測4周目に1分39秒739をマークし7番手につける。その後、コース上の混雑に遭遇したため、1周のクールダウンラップを設けて再アタックへの間合いを調整した。

 計測5周目、予選アタックを再開。1分39秒362をマークし自身のベストタイムを更新。引き続きアタックを継続するも、2号車ロータスがストップしたため赤旗が提示。『この周はいけそうだった。』と自身が手応えを感じていた予選アタックを中断せざるを得なかった。

 再開後、時間は3分残っていたが、決勝レースに向けてタイヤを温存するために、この赤旗の時点で走行を終了した。この予選結果によりDIJON Racing GT-RはGT300クラス21番手からのスタートとなった。

■5月3日(日曜日) 決勝(天気:晴れ/ コース:ドライ)
 昨日に引き続き好天に恵まれた富士スピードウェイ。58,000人もの観客が見守る中、14時22分、フォーメーションラップを終えた26台によるGT300クラスの第2戦がスタート。今回のスタートドライバーはTakamori博士が務めた。

 8周目に1コーナーで起きた88号車ランボルギーニから出火があり、セーフティーカ-(SC)が導入されるも、DIJON Racingは『このSC解除は早い』と判断し、このタイミングでのピットインは行わず走行を継続した。

 23周を過ぎた頃より最初のピットストップを済ませるライバルチームが続々と出てくるが、DIJON Racing GT-Rは最初のスティントを作戦通り引き延ばす。38周目に最初のピットストップを迎える頃には4位にまで順位を上げることに成功した。

 ピットストップを終え、次のスティントを担当したのは田中。ライバル勢にタイヤバーストなどのアクシデントが多く見られる中、順調に周回を重ねる田中。自身のスティント後半で11号車SLSとのバトル中に接触されるアクシデントはあったものの、70周目には7位まで順位を回復していた。

 しかし71周目、燃料系統の異常を示す警告灯が点灯。DIJON Racingのピットは急いでピットストップの準備を行い、柴田はドライバー交代のためピットロードで田中が戻るのを待っていたが、ピットまで残りわずかの13コーナー付近でDIJON Racing GT-Rはコースサイドに止まってしまい、DIJON Racing GT-Rがピットロードに姿を見せることはなかった。

 DIJON Racingの第2戦はこの時点でチェッカーフラッグを受けることができず、決勝レースを終えざるを得なかった。規定周回数が70周ということで、これまで72周を周回していたDIJON Racing GT-Rは完走扱いとされ、チームランキングポイントを加算できたことは救いであったが、ポイント獲得も期待できただけに、非常に悔しい結果となってしまった。

 第3戦タイ大会は不参加のため、DIJON Racingの次戦は第4戦富士大会となります。今回のレースは結果こそこのような結果となってしまいましたが、DIJON Racingチーム全員が更に努力を重ね、雪辱を遂げることができるように頑張ります。引き続き皆様よりご声援いただきますよう、お願いいたします。

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