■SUPER耐久 第2戦 韓国 DIJON Racing レースリポート
5/25(土) 予選 5/26(日) 決勝
スーパー耐久シリーズ第2戦『SUPER TAIKYU in KORIA』 インジェ・スピーディウム
ST-4クラス #48 DIJON IS WAKO'S DC5
第1レース 太田侑弥 予選:ST-4クラス2位 決勝:ST-4クラス2位
第2レース 鶴田和弥 予選:ST-4クラス2位 決勝:ST-4クラス2位
スーパー耐久シリーズ第2戦『SUPER TAIKYU in KORIA』がインジェ・スピーディウム(韓国)で開催された。スーパー耐久シリーズ2013開幕戦(菅生)が降雪のため中止になった事から、今回のレースが実質的な開幕戦となる。
インジェ・スピーディウムはソウル市内より東に約150km程離れたインジェ・オートテーマパーク内に作られたサーキットで、高低差があり非常にテクニカルなレイアウトが特徴となっている。今年の5月に完成したばかりのサーキットで今回の『SUPER TAIKYU in KORIA』がこのサーキットのオープニングイベントとなる。
今回は通常の耐久レースとは異なりレース中の給油/ドライバー交替なし、45分間のタイムレース、というスプリントレースに近い独自のフォーマットで競われるため、DIJON Racingは今回鶴田和弥選手と太田侑弥選手の2名がエントリー。
日本からの20台のエントリーに加え、韓国で開催されているヒュンダイ・ジェネシスのレースカーも11台が参戦。海外戦という事も含めて通常のシリーズ戦とは異なる雰囲気の中でレースは開催された。
【練習走行】5/25(土) 10:00~12:00
土曜日10時00分より練習走行が2時間に渡って行われた。ほぼ全員が初めて経験するサーキットのため、どのチームも主にコースの習熟、燃費やタイヤの摩耗具合など多くのデータを収集する事に費やした。
途中数回の赤旗中断もあったがDIJON Racingは特に大きなトラブルも無く25周を周回し練習走行を終了。ベストラップこそ1’51.347でST4クラス5番手タイムであったが徐々にコースコンディションも良くなって来ており、予選時には更なるタイムアップも見込めそうである。
【予選】5/25(土)
14:45~15:00/Aドライバー予選
16:10~16:30/Bドライバー予選
今回の予選は通常の合算タイムで争われるのでは無くAドライバー予選の順位が第1レースの、Bドライバー予選の順位が第2レースのグリッドを決定する方式が採用される。
特別規則により今回のレースでは、A/Bドライバーの入れ替えが可能という事で、DIJON RacingではAドライバーに太田選手、Bドライバーを鶴田選手と変更した。
Aドライバー予選は太田選手が担当。太田選手はアタック1周目でただひとり1’48.981と48秒台をマークしST4クラスのトップタイムをマークする。2番手以降に約1秒もの差をつけ、余裕で第1レースのクラスポールポジションを獲得した。
続いて行われたBドライバー予選では、開始早々、鶴田選手のファーストアタックで1'49.622のクラストップタイムをマーク。セッション終了まで残り3分、このタイムを上回るドライバーが現れずに、このまま終了かと思われたがセッション終了間際で#93(S2000)に逆転されてしまい、2番手のポジション。
惜しくもWポール獲得には至らなかったが太田選手クラス1位、鶴田選手クラス2位という最良の結果で予選日を終了した。
【フリー走行】5/26(日) 9:00~9:30
決勝第1レース前に行われたフリー走行はでは鶴田選手、太田選手共にセッティング確認のため数ラップするに留め、決勝レースへ向けた最終調整を行った。仕上がりは上々でこのセッションもトラブルに見舞われる事無く終了し、決勝では好成績が期待できる流れを作った。
【決勝第1レース】5/26(日) 10:30~45min.
決勝第1レースは今回Aドライバーを務める太田選手が出走した。
日差しの強く照りつける中、10時33分に今期初のレースがスタートし、太田選手はスタートを問題なく決めホール書ショットを決めるも、パワーで勝る#41(S2000)にクラストップを奪われてしまい2位に後退する。
タイヤ摩耗具合にも不安が残るために無理なプッシュはせず、2位狙いで安定したペース走行を重ね、#13 ENDLESS DIJON ADVAN SAYAMA(86)を背後に従わせクルージング走行。終盤、アクシデントで#13が後退してからは、ペースを上げて追走する#18を退け、見事クラス2位でポジションキープしたままチェッカーを受けDIJON Racingのスーパー耐久チーム最上位となるクラス2位を獲得した。
【決勝第2レース】5/26(日) 15:15~45min.
華やかなセレモニーを挟み行われた第2レースには鶴田選手が登場。
15時18分にスタートしたこの第2レースでは問題無くスタートを決めた鶴田選手はクラストップでレースをリードして行く。しかし背後には#13 ENDLESS DIJON ADVAN SAYAMA(86)が迫っており、僅かなミスも許されない緊迫したレースとなった。
レース経験が僅か10ヶ月しかない鶴田選手ではあるが、ベテラン村田(#13)の激しいプレッシャーに臆する事無くクラストップのままレースを引っ張って行く。しかし、レース終盤、45分が経過し、残り2周となったところで燃料にパーコレーションが発生してしまう。
燃料が行き渡らずレーススピードの維持が出来なくなったDIJON IS WAKO'S DC5は、なす術無く#13(86)に先行されてるが、何とか第2レースを2位でフィニッシュ。トラブルの発生は悔やまれるが鶴田選手はスーパー耐久デビュー3レース目で嬉しい初表彰台を獲得した。
これでDIJON Racingはランキングトップの#41(S2000)と同ポイントとなる16ポイントを獲得。シリーズチャンピオンに向けて好スタートを切った。
スーパー耐久シリーズ第3戦は7月20~21日にツインリンクもてぎで5時間耐久が予定される。DIJONRacingでは、現在ドライバーを募集しており、次戦は4人体制で臨む予定。引き続き皆様の応援よろしくお願い致します。
