6日、スーパーGT公式テストの会場で行われたGTA定例記者会見の場で、坂東正明GTA代表はDTMとの規則統一に向けた動きに触れ、この動きがDTM、スーパーGTだけの動きではなく、アメリカでのレースシリーズをも含むものであると示唆した。

 定例記者会見の代表質問でDTMとの規則統一についての動きを聞かれた坂東代表は、昨年のGT最終戦にDTMを運営するITRの代表団がツインリンクもてぎを訪れたこと、また12月にJAFが中心になってITRの代表団が来日、GTA、自動車メーカー、タイヤメーカー、サーキットに対して2012年の統一化に向けた車両骨子のプレゼンテーションがあったことを公にした。

 これに対し、現在のGTAでは、DTMがメーカーのプロモーションの場としてきちんとしたビジネスツールとして開催されている状況を触れ、「技術規則等を論じる前に、こういった自動車メーカーがプロモーションをできる場所としてモータースポーツをとらえているところが日本では欠けている。こういった部分をまず学び、恥ずかしくないよう環境を整備しなければならない」とコメント。マニュファクチャラー部会の技術審議委員会の中で、現在検討を進めつつ、ITR側と交渉は継続しているという。

 ただ、坂東代表はDTMとの技術規則統一の交渉の前提として、スーパーGTとDTMの間には1台に対するドライバーの数や給油の有無、GT500、GT300のクラスの存在などを挙げ、早期の技術規則統一は難しいという見解であると語る。「もし2012年が難しければ2015年というように、将来に向けてすり合わせをひとつずつしていく」とした。

 しかし、DTMとの交流戦の実現については「交流戦をなんとか実現したい。数台ずつだけでも、お互いどこか持って行けるところに持っていって交流戦ができればいいと思う。また、日本にもぜひDTMを呼びたい。GT500に交えて戦えるようなことが実現できればと考えている」と前向きな見解を示した。

 この会見のなかで、坂東代表は「将来は日本、ドイツ、そしてアメリカで世界統一規則を作っていきましょう、という提案だった」とITRからの提案がアメリカのレースシリーズを含むものであることを示唆。海外のモータースポーツ情報サイトでは、DTMとスーパーGTの規則統一の動きに対して、アメリカのロレックス・グランダムシリーズが興味を示しているという情報もあるが、これに対し坂東代表はオートスポーツwebの取材に対し、「ITRの提案の中にアメリカ、というのが含まれているようだが、具体的な名前については聞いていない」と語っている。

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