DTMドイツツーリングカー選手権の開幕を34日後に控え、31日からハンガロリンクで、DTMオフィシャルテストが開幕した。アウディ、BMW、メルセデスベンツの3メーカーから、11人のドライバーが参加している。
今季からスーパーGT500クラスと車両規定が統一され、日本でも注目度が高まっているDTM。今季最初のオフィシャルテストとなるハンガロリンクでのテストは、初日から晴天に恵まれた。この日参加したドライバーは、タイトル防衛を狙うアウディRS5 DTM勢が王者マイク・ロッケンフェラーをはじめジェイミー・グリーン、エイドリアン・タンベイ、ミゲル・モリーナという4台。
一方、新車BMW M4 DTMを投入するBMWは、ブルーノ・シュペングラーをはじめジョーイ・ハンド、ルーキーのマキシム・マルタン、アントニオ・フェリックス・ダ・コスタという4台。また、メルセデスベンツCクラスクーペ勢は、F1から転向したポール・ディ・レスタ、ビタリー・ペトロフというふたりに加え、ゲイリー・パフェットが参加している。
マシン面でも変化が見られる。今季はアウディ、BMWとも『ウイングミラー』と呼ばれるウイング形状のサイドミラーが投入され、すでにジュネーブショー等でお披露目がされているが、アウディはフロントのカナードにも翼端板形状の造形を施した新しいものを投入した。
そんな中、タイトル防衛を目指すアウディ勢が初日の上位を占める結果となった。モリーナがただひとり1分37秒台に入り、グリーン、タンベイと続く結果に。王者ロッケンフェラーは4番手となった。
5番手はシュペングラーのBMWが続き、5〜8番手がBMW勢、9〜11番手がメルセデスベンツ勢と、車種によってクッキリと分かれる初日リザルトとなった。メルセデス勢は、ディ・レスタが途中2時間のストップを喫し、タイムも40秒台に留まっている。
「長いオフシーズンを終えてシートに戻れて嬉しいよ。アウディスポーツは、新しいRS5 DTMの開発に素晴らしい仕事をしてくれた。新しい車両はいいフィーリングで、特にこのハンガロリンクには合っている」とモリーナ。
テストは4日間の予定で行われる。