MEDIA RELEASE
2014年8月1日\t
「ENDLESS・ADVAN・86」
7時間を走り抜き、激戦のST4クラスで8位ゴール
2014年スーパー耐久シリーズ(通称:S耐)に参戦するENDLESS SPORTSの#13「ENDLESS・ADVAN・86」(小泉和寛/村田信博/小河諒)は、7月26~27日に富士スピードウェイ(静岡県)において開催された第3戦「富士スーパー耐久7時間レース」において、ST-4クラスで8位ゴール。貴重な4.5ポイントを加算した。
第3戦も6つのクラスに今季最多となる計55台が参加。ST-4クラスには5台の86を含み5メーカー9型式の大量23台が参加しS耐最大の激戦区となった。今回の舞台はトヨタのグランプリコース、富士スピードウェイ。1.5kmにも及ぶストレートを持つ高速コースだが、終盤はコーナーの連続するテクニカルセクションとなる。ストレートスピードに勝るホンダ車勢にとって有利なコースで、トヨタ86は苦戦を強いられそうだが、シリーズ中最長となる7時間レースだけに、トラブルなく走りきり1点でも多くポイントを加算しておきたいところだ。
26日午後、ジリジリと真夏の太陽が照りつける中始まった公式予選は、Aドライバー・小泉とBドライバー・村田のベストタイムの合算で、86勢の中では3位となるクラス10位総合32位につけた。また若手のCドライバー・小河も基準タイムを難なくクリアした。
決勝レースは7時間の長丁場。4回のピットインとそれぞれドライバーの交代が義務づけられており、13号車は1スティントを1時間30分ほどとして、余り多くの燃料を搭載してタイヤを傷めないように、また燃費を考えた展開を採った。また降雨が予想される午後には臨機応変に対応できるよう、短めのスティントでつなぐこととした。
10時59分にスタートが切られた。明るい曇天で前日ほどの暑さはないが、いつ雨が落ちて来てもおかしくなさそうな空模様だった。スタートドライバーは小泉で、オープニングラップでは無理なバトルを避けストレートスピードに勝るホンダ勢を先に行かせてクラス14位へ。序盤からタイヤを労り無理をしないような作戦だ。後方の#62インテグラ、前方の#67シビックに挟まれるような形で時おり順位を入れ替えながら周回を重ねた。
スタートから1時間を過ぎるとマシントラブルや早めのピットインをする車両が出始め、小泉も40周目には8位までポジションアップ。1時間半経った12時半過ぎ、45周でピットインして小河に交代。燃料補給のみでコースへ出て行ったが、次の周に小河はイレギュラーのピットイン。トラクションコントロールの電気系トラブルで、これでピットでの作業時間を含めて約4?5分のタイムロスを喫することとなった。
これでクラス16位まで順位を落とすことになったが、小河は走り慣れた富士をステディに周回し、他の車両が遅めのピットインを行うと徐々に順位を上げ12位まで順位を戻してレース開始3時間が経つ14時前、86周でピットインして村田に交代。燃料補給とタイヤ交換を行いコースへ出ていった。村田はフレッシュタイヤで追い上げを開始し、11位に順位を上げレース4時間を経過した15時過ぎに116周でピットインして給油。今度は小河に交代し、順位も入賞圏内の8位にまで上げることに成功した。
小河は残り1時間半となった16時半過ぎにピットインして最後の給油とタイヤ交換を済ませ村田が再びコースへ。結局心配された降雨もなく、大きなトラブルにも見舞われず7時間のレースは18時過ぎにチェッカー。クラストップからは4周引き離されたが、8位で4.5ポイントを獲得。シリーズ順位は4位となったが、まだトップとは12.5点差と逆転可能な位置につけている。
小泉和寛
「スタートは周囲にライバル車が多く非常に神経を使いました。また数台の車両に挟まれてのバトルとなり気の抜けないレース展開になりましたが、クルマとタイヤを労りながら自分のパートはこなせたと思っています。他のふたりのドライバーもしっかり攻めて走ってくれたおかげで8位入賞でポイントを追加できました。これはシーズン後半大きく効いて来ると思います。トヨタ86の中でも3位なのでまずまずでしょう。ただ序盤のトラブルがなければ7位でゴールできたのかと思うと少々残念です。残り3戦をしっかりと戦っていきます」