LEXUS TEAM LeMans ENEOS
SUPER GT RACE REPORT

Round8-MOTEGI
1LAP=4.801379km(Race:53LAPS) 250kmRACE
DRIVER:伊藤大輔/大嶋和也

■予選はトラブルに泣き、決勝はアクシデントに見舞われ、有終の美を飾れず。

 最終戦を迎えた2011年SUPER GT、今シーズンを締めくくる舞台はツインリンクもてぎ(栃木県)。この最終戦では、ここまでのハンディウェイトが全車ゼロとなり、開幕戦同様ガチンコ勝負が見物となる。今季は残念ながらチャンピオン争いに加われなかったLEXUS TEAM LeMans ENEOSだが、最後に挽回を期し、チーム一丸となってこの最終戦に挑んだ。

 10月15日(土)、天候は雨。今回の予選はノックアウト方式で行われ、まずはQ1の300クラスとの混走が13:15~13:35の 20分間で行われた。開始時の気温、路面温度ともに22℃。ここでは両ドライバーが基準タイムをクリアする必要が あり、まずは大嶋がコースイン。一応のタイムを出したところで伊藤に交代。伊藤はここでいったん6番手のタイムを 出し、500クラス専有のQ1に備えた。間に行われた300クラスの中断により、予定より遅れて14:00より500クラスのQ1が開始。10分間のタイムアタックで、全15台中、上位11台が次のステージQ2へ進むことができる。このセッションは引き続き伊藤が担当。伊藤は1'54.171で8番手。引き続き次のQ2へ挑むことになった。Q2は15:10に開始。このセッションも10分間で、上位7台がQ3へと進出できる。Q2も伊藤が担当し、コースインしたのだが、マシントラブルが 発生。いったんピットへ戻り、メカニックはENEOS SUSTINA SC430を再びコースへ送り出すべく必死の作業を行ったが、修復が間に合わず、アタックできないままQ2を終え、ここで予選が終了した。決勝グリッドは10番手に決定した。

 10月16日(日)、午前中は雨が降っていたのが、午後が近付くと太陽が顔を出し、決勝レース開始時には完全なドライコンディションに。このレースウィーク中、ここまで雨の状況でしか走れていないため、通常8分間で行われる ウォームアップ走行が急遽5分延長の13分間となり、各車ドライでのマシンチェックを行った。14:05、フォーメーションラップがスタート。今回もENEOS SUSTINA SC430のスタートドライバーを務めたのは大嶋。しかしオープニング ラップでまさかのアクシデントが発生。第3コーナーの進入で、後ろから来たマシンにまず左リア部分をヒットされ、 そのはずみで大嶋はスピンし、逆を向いたところで立て続けに右リアもヒットされ、いったんエンジンが停止してしまう。さらに悪いことにはエンジンがかかるまでに相当の時間がかかってしまい、再び走り始めたところで前車とは大きな差が開いてしまっていた。21周で予定より早めにピットに入り、タイヤ交換、給油を済ませ伊藤に交代。伊藤も懸命に前を追うべく周回を重ねるが、すでに後方から500クラスのトップが迫り、1台また1台とトップ集団に進路を 譲りながらの走行となった。結果、最後までポジション回復には至らず、15位で1周遅れの52周のレースを終えた。

⇒黒澤琢弥 監督のコメント:
「今回のレースは、オープニングラップのアクシデントからの追い上げになりましたが、ドライコンディションになったことで路面も良くなく、早めのピットインをさせることにしました。そのため後半の大輔のスティントは長くなりましたが、ここで来年に向けての開発の意味もあって、スタートの大嶋とは違う種類のタイヤを履かせて後半を任せました。タイムだけを見るとトップ集団と遜色なかったけれど、周回遅れだったために後ろから来る同じ500クラスのトップ集団に対してすべて道を譲らねばならず、結局我々の元気なクルマのレースをお見せできなかったことが 残念です。シリーズ戦はこれで終わってしまいましたが、残りのJAF GPを今年の集大成とできるよう、ファンの皆様に楽しんで頂けるレースをしたいと思っています。」

⇒伊藤大輔のコメント:
「今年一年間の流れを象徴するようなレースになってしまいました。シーズン通して応援して下さった皆様には、なかなか良いところを見せることができず、申し訳ない気持ちでいっぱいです。ただ、こういうレースもまたレースであって、これが難しさでもあり、ここを乗り越えて結果を出すことがレースの醍醐味でもあります。諦めずに、まだJAF GPも残っていますので、来年に向けても含め、チーム共々一生懸命頑張りたいと思います。来シーズンまた必ず良いレースをお見せしたいと思ってます。今年一年間応援ありがとうございました。」

⇒大嶋和也のコメント:
「最終戦ということで、チームで力を合わせて最後に良いレースをして終わりたいとみんなで頑張ったのですが…。予選は雨でしたが、クルマも何とか良くなってて、そこまでの感触からQ3へ行けるかなという手応えを感じたのですが、トラブルが出てQ2で敗退しました。そして決勝は、テストができない中でいきなりドライのレースになり、前回同様 タイヤかすのピックアップだったり、フロントタイヤの磨耗がすごく激しかったり、不安な要素を持ちながらのレースになりました。スタートしてすぐに後車に追突され、そこから必死に追い上げはしましたが、あまりにも差が開きすぎてて順位は変わりませんでした。今日は非常に悔しいレースでしたし、今年一年間を振り返っても、なかなか結果が出せずすっきりしない一年でした。まだJAF GPも残っているので、気持ちを切り替えてそこで速く走ってすっきりしたいですね。応援して下さった皆様にも申し訳ない気持ちでいっぱいですので、何とか最後頑張ります。引き続き JAF GPの応援よろしくお願いします。」

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