フォース・インディアが、バーレーンGP金曜フリープラクティス2回目を欠席することを決めた。水曜夜にチームメンバーがデモに巻き込まれた影響で、暗くなってからの移動を避けるための決断だ。
水曜夜、フォース・インディアのメカニックたち4人が乗ったレンタカーが、サーキットからホテルに戻る途中、バーレーンの首都マナマに通じる高速道路において抗議団体と警官隊が衝突している場面に出くわした。彼らはしばらく車を止めなければならず、その間に彼らの車のそばに火炎瓶が飛んできて炎上したという。幸いけが人はいなかったということだ。
しかしこの事件の影響で、フォース・インディアのチームメンバーふたりが帰国することを決めたといわれている。
フォース・インディアは午前のフリープラクティスでソフトタイヤでの走行も済ませ、2回目のセッションに参加せずにサーキットを後にすることを決めた。
チームのリリースには「ロジスティック上の理由」と記されているものの、正式発表に先立ち、チーム副代表のボブ・ファーンリーは報道陣に対して、チームメンバー全員の安全を確保するため、暗くなる前にサーキットからホテルに戻りたいと述べていた。
「チーム全員の安全を確保し、全員を無事な状態に置くことを考え、(FP2欠席を)考えている」とフェーンリー。
「ご存じのとおり、我々は問題に遭遇した。クルーを安心できる環境に置く必要があり、そのために動いている」
「クルーの安全を確保するためにベストを尽くしたい。(安全であるという)保証は得ているし、問題は起こらないとは思う。だが今後抗議運動は起こるだろう。不運な事件だったが、不運な事件は起こりうるものだ。自分のチームにそれが起こったら、適切な形で対処しなければならない。我々がしようとしているのはそのことだ」
フォース・インディアは、FP3、予選、決勝には出場する見込みだ。