フォース・インディアは、シーズン前テストの中で、目標としていた走行距離を走り切り、タイヤに関して理解を深めることができたという。
バルセロナでの最終テストの初日は、ポール・ディ・レスタが走行、7番手タイムをマークした。2日目には契約したばかりのエイドリアン・スーティルがマシンに乗り、不安定な天候の中、6番手となっている。
スーティルはドライコンディションとなった翌日も引き続きマシンに乗り、3番手タイムをマークした。
「レースの準備に忙しい一日だったが、予定どおりすべてこなせた」とスーティル。
「何度もピットストップの練習を行い、問題なくレースディスタンスを走り切った。今日は風が強くなかったので、テスト作業が楽だったし、気温も上がり、タイヤとデグラデーションについて理解するのに理想的なコンディションだった」
最終日はディ・レスタがステアリングを握り、6番手でテストを終えた。
「メルボルンの前にクルマに乗るのは今日で最後だ。最後のテストを最大限に生かせたよ」とディ・レスタ。
「午後にはレースディスタンスを走り、その間に赤旗が出ることもなく、スムーズに走行できた。今日は(テスト前半よりも)かなり気温が上がったので、タイヤに関する情報を集めることができた。昨日エイドリアンが似たようなコンディションでデータを集めたから、それと比較することができる」
チーフレースエンジニアのジェイコブ・アンドリーソンはテストを振り返り、次のようにコメントした。
「今日ポールがレースシミュレーションをこなし、冬季テストが終了した。昨日はエイドリアンがレースディスタンスを走行しており、我々は目標とする走行距離を走り切り、タイヤの作動領域についてかなり理解を深めることができた」
「2週間後の今日、メルボルンでレースをすることになるが、ポジティブな感触を持っているし、準備万端だと感じている。高い信頼性があり、作業を進めていくにつれて着実に進歩していった」