全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの開幕戦鈴鹿を週末に控え、2日間の予定で行われるフォーミュラ・ニッポン第2回公式合同テストが11日スタートした。初日は終日雨となり、2回のセッションは赤旗が多く出ることとなったが、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がトップタイムをマーク。王者ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が2番手に続いた。
東日本大震災の影響で第1回合同テストは初日のみで中止、富士スピードウェイで予定されていた第2回合同テストも中止となり、貴重な走行の機会となった鈴鹿での公式合同テスト。しかし、前日から鈴鹿には雨が降っており、初日となった11日午前も路面は完全にウエットとなってしまった。
午前中の1回目のセッションでは、そこまで雨脚が強くなく、少しずつタイムアップを果たしていく。しかし、開始33分というところで今季初参戦となるアレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)が2コーナーでコースアウト。この回収のためにこの日1回目の赤旗が提示される。
この赤旗の間に雨脚が強くなり、各チームピットでの待機を強いられることに。終盤、雨量が少なくなったのを待って数台がコースに出たが、タイム更新はならず。結果的にセッション序盤のタイムが残り、小暮がトップタイム、2番手にオリベイラ、3番手に山本尚貴(TEAM無限)という順位になり、これがこの日の総合トップ3となる。
インターバルの間も雨脚が強くなったが、午後のセッションが開始されるころには雨脚が若干弱まり、多くのマシンがコースインを果たす。しかし、開始後すぐに嵯峨宏紀(Le Beausset)がS字でコースアウトしマシンを破損。最初の赤旗が提示されることになる。
再開後すぐに、今度は中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)が同様にS字でクラッシュ。2度目の赤旗が出る。さらに、10分程度の間隔でオリベイラ、大嶋和也(Team LeMans)がコースアウト。午後は立て続けに4回の赤旗が提示されることになってしまった。
セッション終盤、コースインするマシンはいたものの、タイム更新はならず。午後のトップはオリベイラ、2番手に中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)という順位だったが、総合では午前にはるかに及ばないものとなった。
第2回公式合同テストは12日も予定されているものの、鈴鹿の天気予報は雨。予選、決勝が行われる週末は晴れの予報となっており、スーパーGT同様データ不足がチームを悩ませることになるかもしれない。