全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦鈴鹿は3日、公式予選が行われ、レース1は松田次生(TEAM IMPUL)が、レース2はジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がポールポジションを獲得。IMPUL勢が両レースのポールを分け合う結果となった。
Q1:
午前中からほとんど気温、路面温度が変わらないまま迎えた全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの今季最終戦鈴鹿の予選Q1。明日のレース1のグリッドがこのQ1の結果で決まるため、非常に重要なセッションとなる。
その重要さを感じさせるかのように、セッション開始とともにほとんどのマシンが一気にコースインし、まずは一度アタックを実施。その後ピットに戻ったが、塚越広大(DOCOMO DANDELION)が唯一1分39秒台に入れトップへ。次いで伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が続き、DANDELION勢がワン・ツーを占める。
2回目のアタックがスタートしたのは残り6分というところ。ほとんどのマシンが同じタイミングでコースインし、アタックに向け間隔を調整していった。残り1分というところで一気にタイムが記録されていく中、トップタイムをマークしレース1のポールポジションを獲得したのは次生! 今季ここまで思うような成績を残せていなかったが、地元鈴鹿で気を吐き、タイトル争いの中に割って入る形となった。
2番手につけたのはランキング4位の伊沢。3番手にランキング2位の塚越が入り、4番手にはランキング5位のオリベイラが、5番手にはランキング3位のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が入った。一方、ランキング首位の中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)は13番手と遅れてしまうことに。トップ次生から13番手一貴までが1秒以内の僅差とは言え、一貴のレース1は苦しいグリッドになってしまった。
Q2:
Q1に続いて行われたQ2。Q3のために上位8台に入ることが求められるセッションだが、各車ワンアタックでタイムを計測。Q1同様、チェッカー周に一気にタイムがマークされていった。そんな中、Q1トップの松田がここでも快走。ついに鈴鹿のFニッポンコースレコードをブレイクする1分38秒873というタイムをマークしトップへ! 次いで塚越、オリベイラと続き、午前中トップの小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が4番手につけることとなった。
一方、Q1で苦戦した一貴はQ2でも苦しいタイムに。Q3進出となる8番手にはつけていたものの、最後の最後で9番手にはじき出されることとなってしまい、Q2脱落。レース2も9番手スタートが確定してしまった。
Q3:
いよいよ明日のレース2に向けてポールポジションを決するQ3。各ドライバーQ1〜Q2同様ゆっくりとタイヤに熱を入れ、残り2分というところでアタックに向かっていく。続々とセクターベストが更新されていく苛烈なアタック合戦の中、見事レース2のポールポジションを獲得したのはオリベイラ! PPポイントの1点を加算しランキング4位の伊沢と同ポイントに並び、選手権首位の一貴との差を6ポイントに詰めた。
レース2のフロントロウ2番手に並んだのは塚越。レースに向けて有利なポジションをつかみ、3番手には好調の松田が入った。4番手には山本尚貴(TEAM無限)が入り、5番手には小暮卓史(NAKAJIMA RACING)がつけている。
