バルセロナで開催されたフォーミュラ・ルノー3.5シリーズ最終ラウンド。アーデン・ケータハムのアントニオ・フェリックス・ダ・コスタが2連勝を飾った。チャンピオンを争うロビン・フラインズ(フォーテック)は、第1レースで3位に入りライバルのジュール・ビアンキを逆転し、チャンピオンを獲得した。
2012年のシリーズチャンピオンの行方に注目が集まった最終ラウンドの第2レース。第1レース勝者のダ・コスタがポールシッターのミハイル・アレシンをスタートで逆転。フラインズとビアンキは3番手争いを繰り広げる。
しかし、21周目にチャンピオンを争うふたりがクラッシュ。フラインズはコースに戻るも、ビアンキはグラベルにつかまりそのままリタイアを喫した。レースは、スタートでトップに立ったダ・コスタが27秒のリードを築きバルセロナを2連勝で制している。
フラインズにはレース後25秒のペナルティが課されるも、ポイントには影響せずチャンピオンが確定。今年3.5シリーズにデビューした21歳のオランダ人で、開幕ラウンドの第2レースで初勝利、シリーズ3勝を挙げ初年度でチャンピオンを獲得した。
「レースに関しては、ジュール・ビアンキが僕をオーバーテイクしようとしてきたんだ。僕はできる限り早く彼を抜きかえすためにできることをすべてしたよ。僕たちは接触してしまったけど、レースでは普通に起こることだと思っている。ロバート・クビサ以来のルーキーチャンピオンだね。ウインターテストから続いたフォーテックモータースポーツの素晴らしい仕事に感謝したいよ」
「今の目標は、フォーミュラ・ワンだね。レッドブルやザウバーでもテストが始まる。タイトルを獲得してもそのシートを得ることは難しいけど、それに向けて努力するだけだよ」とフラインズはコメントしている。