F1第8戦イギリスGPは金曜日、午後2時から2回目のフリー走行が行われ、1回目同様レッドブルのセバスチャン・ベッテルがトップタイムをマークし、2番手にもチームメイトのマーク・ウエーバーが続いた。3番手はフォース・インディアのエイドリアン・スーティルとなった。ウイリアムズの中嶋一貴は4番手、トヨタはヤルノ・トゥルーリが8番手、ティモ・グロックは13番手となっている。
午後になってサーキット上空には青空が広がり、セッション開始時の路面温度は32度まで上がっている。しかし気温のほうは16度と思ったほど上昇をみせず、常時7〜8m/sの風が吹きつけるなど不安定なコンディションで2回目の走行は始まっていった。
序盤はコースインしたマシンから順に連続周回をスタートさせていく。その中、開始15分を過ぎたところで午前中トップのレッドブル勢がタイムを1分20秒台に入れて早々とリードを奪う。ウエーバーは固い方のハードタイヤで1分19秒597とし1回目の自己ベストを更新、柔らかい方のソフトタイヤでラップを重ねたベッテルも19秒688をマークしてレッドブル2台が順調なかたちでセッションを進めていった。
中盤、多くのマシンはソフトタイヤに履きかえてさらなる周回を重ねていく。トップにつけるウエーバーも同様にアタックしていったが、ソフトタイヤではラップタイムは思うように上がってこない。その後セッションはしばらくの間、膠着状態となって進んだが、残り20分となったところで2番手につけていたベッテルがウエーバーを逆転、ハードタイヤで1分19秒456の最速タイムをマークした。
セッション最後のアタックを前にウエーバーのマシンが突然ストップして、そのまま走行を断念。トップのベッテルもそれ以上のタイム更新はならず、2回目のフリー走行は1回目と同じくベッテル、ウエーバーの順で終了となった。3番手はフォース・インディアのエイドリアン・スーティル、中嶋一貴が4番手につけた。ブラウンGPの2台はルーベンス・バリチェロが6番手、母国勝利を目指すジェンソン・バトンは14番手でこの日の走行を終えている。