F1第8戦イギリスGPの予選は、レッドブルのセバスチャン・ベッテルが2戦連続となるポールポジションを獲得した。2番手はルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)、3番手にはマーク・ウエーバー(レッドブル)となった。トヨタはヤルノ・トゥルーリが4番手、ティモ・グロックは8番手となり、ウイリアムズの中嶋一貴は予選自己最高位となる5番グリッドを獲得した。
現地時間午後1時、迎えた予選の天候は曇り、気温14度、路面温度は21度と相変わらずの肌寒いコンディションでセッションは幕を開ける。
Q1
20分で争われるQ1は、各車ともハードタイヤを履いてコースイン。トヨタのトゥルーリが早々と1分19秒台に入れ、続くラップでも1分18秒台のタイムを記録する。好調レッドブル勢も快走を見せ、ウエーバー、ベッテルがトップ2を奪い、3番手にトゥルーリとなってセッションは2度目のアタックを迎えた。
トップ3と6番手のニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)がピットで待機する中、コース上は16台でのタイム争い。ここでエイドリアン・スーティル(フォース・インディア)が赤旗となるクラッシュを喫し、セッションは一時中断する。これが多くのドライバーのアタックに影響を及ぼし、マクラーレンのルイス・ハミルトンは19番手のまま脱落ゾーンから抜け出せず3戦連続のQ1敗退となってしまう。一方、ここでタイミングよくアタックを決めた中嶋一貴がトップタイムを奪い、Q1は一貴、ウエーバー、ベッテルの順で終了を迎えた。
Q2
トップ10入りを争うQ2は各チームがソフトタイヤを投入してくる。ここでもレッドブル2台の勢いは止まらず、ベッテルが1分18秒119のタイムでトップ通過を果たす。1回目のアタックでトップにつけたウエーバーは2回目のアタックを行わなかったにも関わらず、ベッテルに次ぐ2番手でQ3へと進出。3番手にはトゥルーリがつけ、バリチェロ、キミ・ライコネン(フェラーリ)と続き、ウイリアムズの中嶋一貴も僚友ロズベルグを従え6番手で今季2回目となるQ3進出を果たした。
ここではフェラーリ、マクラーレン、ルノーの1台ずつが脱落、BMWザウバーは2台ともが予選を終える結果となっている。
Q3
ポールポジションを決するQ3の争いは10分。まずは1回目のアタックを終えウエーバー、ベッテル、バリチェロが上位につけるも、ジェンソン・バトン(ブラウンGP)はタイムが伸びてこない。ウエーバーは2回目のアタックで自身初のポールを狙ったが、アタック中にトラフィックの影響を受けてトップタイムを更新することは出来ず。これに対しベッテルは最後のアタックで1分19秒509を叩き出すと、バリチェロを交わして2戦連続、通算4回目となるポールポジションを決めた。ジェンソン・バトンは最後までポール争いに絡めず6番手、中嶋一貴が3周連続アタックの最後に1分20秒216をマークし、予選での自己最上位となる5番手に滑り込んでみせた。