F1第19戦ブラジルGPの決勝レースでトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
セバスチャン・ベッテル 決勝=1位
「今日の記録を他と比較したくはない。アスカリが走っていた時とは時代が違うから、比べるのはフェアじゃない。当時はもっとクルマが壊れやすかったし、チームの力も安定していなかった。だから今日僕らが達成した記録は違う種類のものだ。チームの全員がこの仕事を愛していて、喜んで力を尽くしている。素晴らしいスピリットであり、この一年が終わってしまうのがある意味悲しい。でも仕方ないね。全員が、休みをとって充電し、来年に備えるのを楽しみにしているはずだ。スタートはあまりよくなかったが、その後ロズベルグを抜くことができた。今日のレースは何が起こるのか予想しづらかった。2回目のピットストップは直前に決まったため、タイヤの準備ができるのを待たなければならなかった。でも残りの周回の中で挽回できたよ。今日はマーク(・ウエーバー)にとって最後のレースだった。僕らの関係はベストではなかったが、プロフェッショナルなレベルでお互いへの尊敬の念を抱いていた。サーキット以外のところで何が起きたとしてもコース上での僕らには何の影響もなかったし、互いに激しく戦ってきた。マークからはたくさんのことを学んだ。彼の素晴らしいスキルによって、僕はドライバーとして成長する方法を学んだ。だからこそ、彼は全ドライバーの中でベストのひとりだと僕は思っている」
マーク・ウエーバー 決勝=2位
「最後のラップでヘルメットを脱いで走れてとてもよかった。F1では何かをするのに個人的なやり方を取り入れるのが常に可能だとは限らないんだ。僕らは常にヘルメットを装着して走っているから、F1ドライバーがヘルメットをつけずにマシンに乗っているのをファンが見られるのは珍しい。僕としても、ヘルメットをとってマーシャルやファンを見ることができて嬉しかった。とても素敵な経験だった。いつもは聞こえないようなたくさんの音が聞こえてきたよ。今日僕にとって一番難しかったのは、マシンに最後に乗り込む瞬間だ。正直に言うと感情に圧倒されたよ。今日一日の中で、一番激しい感情を感じたのは、ヘルメットをつけてマシンに乗り込む瞬間だった。ラインを越えて皆が見えた時は最高の気分だった。クリスチャン(・ホーナー)から無線で最後のラップを楽しむよう言ってきたので、そのとおり楽しんだよ。できるだけゆっくり走った。とても特別な一日だった。セブ(ベッテル)と僕はこの年月の中で難しい部分を抱えていた。フェルナンド(・アロンソ)は別のチームのドライバーだから、彼との方がいい関係を築きやすかった。今日は、今の世代で最も優れたドライバーであるこのふたりと表彰台に立つことができた。彼らとは多くのレースを戦ってきた。彼らと一緒に最後の表彰台フィニッシュを成し遂げたのは僕にとって素晴らしいことだ。僕がキャリアの最後にいい走りができたということであり、(引退の)タイミングが正しかったということだから、とても大きな意味がある。F1というスポーツを僕は愛してきた。自分がこういうキャリアを送るとは思いもよらなかった。とてつもなく素晴らしい瞬間も、非常に辛い瞬間もあった。厳しい出来事が起こり得るのは仕方のないことであり、人は逆境から学ぶことができる。一番大きく強烈な記憶は、マシンに乗っている時のことだ。僕らは走るために訓練してきた。限界ぎりぎりで走ることが僕の仕事であり、それを楽しんできた。F1の世界にいたひとりの人間として、それこそが一番強い記憶として残る」
フェルナンド・アロンソ 決勝=3位
「この長いシーズンの最後に表彰台に乗り、最高の形で一年を締めくくることができた。レッドブル2台の後ろでフィニッシュするというのは、勝利と同じように感じる。今日僕らにできた最大限の仕事だった。終盤待ち望んだ雨が訪れずに本当に残念だ。ウエットでの方が間違いなく僕らは競争力が高かったからね。スタートはうまくいかず、アウト側でブロックされ、イン側でもブロックされてしまった。でもハミルトンとロズベルグに追いついた後はプッシュし始め、レース中、常にアタックし続けた。この結果に100パーセント満足することはできない。僕らの目標は常に勝つことだからね。でもこのシーズンをポジティブにとらえることはできるよ。優勝と表彰台を獲得できたし、ドライバーズ選手権では2位を手に入れた。こういった結果を僕もフェリペ(・マッサ)も誇りに思うことができる。彼は最高のチームメイトだった。今後もパドックで会うけれど、今までの関係ではなくなるから寂しく思うだろう。彼の今後の成功を心から祈る。フェリペにとってフェラーリでの最後のレースだった。だから僕らは可能な限りのやり方でフェリペが表彰台で祝えるよう助けたかった。でも彼は運悪くドライブスルーペナルティを受けた。今回のレースは彼にとって残念だったが、この4年間は素晴らしいものだった」
ジェンソン・バトン 決勝=4位
「チェコや僕、そしてボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームにとって、今日は信じられないような一日になった。4位でフィニッシュすることができ、喜んでいる。ここに来るにあたって目指していたのは表彰台あたりの位置だった。僕らには今日のような結果が必要だった。2013年は楽なシーズンではなかった。サーキットに来ている僕ら全員にとって厳しい一年だったが、必死にパーツを作り続けたファクトリーのスタッフたちの方がもっと苦労していたと思う。彼らは大きな情熱を持つ、本当に献身的な、素晴らしい人々だ。今日の結果は彼らに元気を与えるだろうし、彼らはそれにふさわしい。チェコにとってもよかったと思う。彼は来年は僕らのチームにはいないけれど、今日は素晴らしいレースをした。よくやったね。ボーダフォンにも感謝の言葉を捧げたい。ボーダフォンは素晴らしいタイトルパートナーであり、サーキットでもそれ以外でも、僕らは共に楽しい時を過ごした。僕らと一緒に彼らが制作したビデオは本当に素晴らしかった。彼らが去るのは悲しいが、永久に続くものなど何もないのだと思う。とてもいい形で一年を終えることができた。この後は2014年に完全に集中する。マクラーレンは非常に強力で実力のある組織だ。僕らは必ず来年は反撃するよ」
ニコ・ロズベルグ 決勝=5位
「チームにとって素晴らしい日になった。コンストラクターズ選手権2位でシーズンを終えることができたのは、僕らにとって大きな前進といえる。この成功を可能にしてくれた人たち全員に感謝し、サーキットに来ているスタッフとファクトリーのスタッフにおめでとうと言いたい。今日は興味深いレースになった。完璧なスタートを切ったが、最初のスティントではリヤタイヤにかなり苦労し、いくつか順位を落とした。ピットでジェンソン(・バトン)の前に出ることは可能だったと思うけれど、慎重にいってフェラーリとの戦いに集中する方が重要だった。目標を達成できてとても嬉しい。これで全員がこの後の休みと2014年の新たなチャレンジを楽しみにできる。大きなプロジェクトに取り掛かることになり、冬の間にやるべき作業は多い。来シーズン、できるだけいい位置に立つため、チームと一緒に働くのがすごく楽しみだよ」
セルジオ・ペレス 決勝=6位
「昨日、不運にもギヤボックス交換のペナルティで5グリッド降格されたが、対照的に今日のレースでは素晴らしい挽回を果たせたと思う。レース終盤に雨が激しくなるよう祈っていた。そうすればさらにいくつか順位を上げるためにトライすることができた。でも残念ながら終盤のラップでは燃料をセーブしなければならなかった。それがなければニコ(・ロズベルグ)に対してアタックすることができたはずだが、激しくプッシュすることができなかった。僕はボーダフォン・マクラーレン・メルセデスチームの皆からたくさんのことを学んだ。僕がこれまでレースをした中でベストのチームだ。彼ら全員の今後の活躍を祈っている。ジェンソン(・バトン)とケビン(・マグヌッセン)の成功もね。僕は今年、レーシングドライバーとしてもひとりの人間としても大きく成長したと思う。それによって今後はさらに強力なドライバーになれるだろう」
フェリペ・マッサ 決勝=7位
「僕のレースは完璧な形で始まった。最高のスタートを決め、強力なペースを発揮し、すぐに何度か素晴らしいオーバーテイクができた。本当にいいレースをしていたのに、ホワイトラインを越えたということでペナルティを受けた。ドライブスルーペナルティがふさわしかったとは思わない。本当に不当だと思う。すごくがっかりしている。今日は4位か3位でフィニッシュできたはずだからね。フェルナンド(・アロンソ)の後ろに来たら、彼は僕を前に出してくれたはずだ。だから(ペナルティがなければ)全く違う状況になっていたはずなんだ。(アロンソとの間で)特に何か約束があったわけではないが、彼からはこう言われていた。「君が僕の後ろに来たら、必ず前に行かせるから」とね。でもこの出来事に僕とチームにとって特別な週末を台無しにされたくはない。彼らの目から見れば僕はワールドチャンピオンであり、彼らのことも、フェラーリで過ごした時代のあらゆる出来事についても、決して忘れることはないだろう。僕に機会をくれ、常に最大のサポートをしてくれた皆に感謝したい。モンテゼモロ会長、ステファノ・ドメニカリ、サーキットやファクトリーで働いてくれているメカニックやエンジニア、そして長年僕と喜びを分かち合い、一番つらい時には苦しみを分かち合ってくれたフェラーリファンの皆、ありがとう!」
ニコ・ヒュルケンベルグ 決勝=8位
「いいレースだったね。スタートはうまく決まり、序盤数周にはいいバトルをした。その後はレースのほとんどで単独で走ることになった。今日の問題はアンダーステアがひどかったこと。そのためにフロントタイヤがすぐにだめになってしまい、時間を失った。でも8位完走というのはなかなかいい結果だし、それによってドライバーズランキングで10位に上がることができた。これまで(のF1キャリア)で最高のポジションだからいい気分だよ」
ルイス・ハミルトン 決勝=9位
「まず最初に、今日コンストラクターズ選手権2位を獲得したチームにおめでとうと言いたい。チームの全員にとって大きな意味のある結果だし、今年その一員となれたことに感謝している。僕のレースに関して言うと、今日はタフなレースだった。バルテッリ(・ボッタス)とのことについては何が起きたのか分からない。僕が接触を引き起こしたのだろうけど、バックマーカーが僕をオーバーテイクしようとした。何が起きたのか全く分からないからリプレイを見てみる必要がある。僕は左に動いた。彼はブレーキングを遅らせ、僕らは接触した。僕が悪いことをしたんだろうけどね。チームのためのポイントを大量に失うことになりショックを受けている。あの時点まではいいレースをして4位を走っていた。フェルナンド(・アロンソ)との差を縮めつつあったから、表彰台の可能性もあった。だからこそ自分のレースにはがっかりしているが、もちろんチームはいい結果を手に入れたので、それについては喜んでいるよ。チームは今年素晴らしい仕事をしてきた。彼らはこの結果に値する。長年の努力が報われたと思うし、サーキットに来ているスタッフ、ブラックリーとブリックスワースのファクトリーのスタッフ全員の気持ちを考えると嬉しい。来シーズンを楽しみにできる要素がたくさんある。今日のことはさっさと忘れて、素晴らしい一年になるだろう2014年のことに気持ちを集中させるよ」
ダニエル・リカルド 決勝=10位
「時々雨粒が落ちてきて、とても難しいコンディションだった。コクピットから雨の量がどれぐらいなのかを判断するのはとても難しかった。バイザーにいくつか雨粒がついたのが見えても、前を走っているドライバーの走りが乱れていなければ、ドライとみなすことになる。僕らはスタート直後からあまり速さがなく、右フロントのコールドグレイニングに苦しんだ。レースの間にバランスを改善しようとしたが、純粋な速さが発揮できなかった。だから1ポイント獲得できてとても喜んでいる。今日の夜中12時に僕はインフィニティ・レッドブル・レーシングのドライバーになる。でも今はスクーデリア・トロロッソの全員に感謝したい。サーキットに来ているスタッフ、ファエンツァのスタッフ、風洞のスタッフたち全員に、この素晴らしい2年間について感謝する。みんな、ありがとう!」
