F1第7戦トルコGP予選はレッドブルのマーク・ウエーバーが3戦連続のポールポジションを獲得した。2番手はルイス・ハミルトン(マクラーレン)、3番手にはセバスチャン・ベッテル(レッドブル)が入った。BMWザウバーの小林可夢偉はQ3に進出し10番手につけた。
現地時間午後2時からの予選は午前中に比べていくぶん天候も回復し、サーキットには日差しも照りつけた。セッション開始時の路面はドライ、気温25度、路面温度は39度となっている。
Q1
24台で争われる最初のQ1はティモ・グロック(ヴァージン)が先陣を切ってコースインし、各車もそれに続きタイム計測を始めていった。タイヤはプライムと呼ばれるハードタイヤを装着している。最初に30秒台を切ってきたのはフェルナンド・アロンソ(フェラーリ)だったが、直後にジェンソン・バトン(マクラーレン)が1分27秒台に突入。チームメイトのハミルトンも2番手につけ、マクラーレンが早くも1-2態勢を築く。
しかしセッションが折り返すとライバル勢も反撃を見せ始める。まずはニコ・ロズベルグ(メルセデスGP)が2番手タイムでマクラーレンの1-2態勢を崩すと、本命レッドブル勢もここで一気にタイムをアップ。ウエーバー、ベッテルの順でトップタイムを更新し、残り5分を前にレッドブルがマクラーレンからトップ2を奪った。
終盤は上位4チームとルノーのロバート・クビカを含む9台が2回目の走行を見合わせる中、ルノーのもう一台を走らせるビタリー・ペトロフが4番手に食い込んで見せる。小林可夢偉も最終的に13番手のタイムでチームメイトと共にQ2へ進出。一方、下位グリッドを巡る争いでは今回もロータス勢が19、20番手を獲得して新規チーム勢のトップを守ったが、フォース・インディアのビタントニオ・リウッツィが中団グループの争いに敗れ18番手で早くも脱落となった。
Q2
17台で争われるQ2もセッション序盤から各車早めのタイム計測を見せ、ルノーを駆るクビカが最初から1分27秒台をマークする。その後、ベッテル、ハミルトンがトップタイムを塗り替えるが、再度アタックをかけたベッテルが今回初の1分26秒台となる26秒925を叩き出す。残り5分を残し上位はベッテル、ハミルトン、ウエーバーとなり、早めにオプションのソフトタイヤを装着していた小林可夢偉も9番手という好位置につけた。
残り3分からは全車が2回目のアタックに挑む。ここでトップ10圏外から上位進出を狙ったフェラーリのアロンソが最終区間で痛恨のミスを犯してしまい12番手止まりで脱落してしまう。また小林可夢偉も終盤のタイム更新で11番手にポジションを落としていたが、ここで可夢偉はアロンソとは対象的に見事なクイックラップを決めてミハエル・シューマッハー(メルセデスGP)の前となる9番手タイムをマーク、見事今季3回目となるQ3進出を決めて見せた。
ここでもトップ2はベッテル、ウエーバーのレッドブル勢でこの2台だけが1分26秒台をマークする結果となった。
Q3
レッドブルの7戦連続ポールがかかるなか、セッションは可夢偉を除く9台のアタックでスタートした。1回目のアタックではハミルトンがベッテルのQ2最速タイムを上回ってくるが、ウエーバーがすぐにハミルトンのタイムを更新して序盤からトップに躍り出る。
可夢偉は残り4分のところでコースイン、クリアラップの中で一発のアタックにかけたが、すでにユーズドのソフトタイヤしか残していなかったため自己ベストを更新することは出来ず、10番手に留まった。
注目が集まった上位陣のラストアタックではウエーバーがここでも自己ベストを上回る1分26秒295をマークしてトップの座を守る一方で、一番のライバルであるチームメイトのベッテルは1コーナーでミスを犯し3番手止まり。逆にハミルトンがウエーバーにコンマ2秒差となる好タイムをマークして2番手につけた。バトンが4番手。シューマッハーはラストアタックのターン8でコースオフしてグラベルでセッションの終了を迎えたが、それでもロズベルグを上回る5番手につけた。