F1第16戦ブラジルGPのフリー走行2回目が金曜の午後に行われ、ルノーのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。2番手はセバスチャン・ブエミ(トロロッソ)、3番手はルーベンス・バリチェロ(ブラウンGP)となった。トヨタはヤルノ・トゥルーリが6番手、小林可夢偉は13番手。ウイリアムズの中嶋一貴は14番手となっている。
金曜の午後を迎えたインテルラゴスは、現地時間午後2時からフリー走行の2回目がスタート。朝からぐずついた天候が続いているが、このセッションも路面はひとまずドライでのスタート。気温は18度、路面温度は23度、ただ湿度は84%と依然雨の降りやすいコンディションとなっている。
朝の走行で見られた天候の変化もありこのセッションでも各車は序盤からコースに入りドライ走行下でのセッティングを進めようと積極的にラップを重ねていく。そんな中、まずはトロロッソのセバスチャン・ブエミが、1回目のフリー走行でマーク・ウエーバー(レッドブル)の記録したトップタイムに迫る走りを見せてセッションをリードする。
開始20分が過ぎる頃からは他のマシンも徐々にタイムをアップ。ここではジェンソン・バトン(ブラウンGP)が好調レッドブル勢を相手にトップタイムを記録する。一方で、そのレッドブルはウエーバーが2番手、セバスチャン・ベッテルは4番手というポジションにつける。
セッションが中盤に入ってもコース上では常にマシンが走行を重ねており、開始50分過ぎにはバトンが早くも30周目に突入。ただここではロングランを行うマシンが中心でタイムの向上はやや停滞気味。ブエミが再びトップにつき、バトン、ウエーバーが引き続き上位をキープするかたちとなった。シンガポール、日本と2戦連続で表彰台を獲得しているトヨタもトゥルーリが4番手とまずまずの走りを見せている。
残り30分を前後してコースの一部では雨粒が見られたが、路面への影響はほぼ見られず、セッションはそのまま終盤へと進む。
残り5分、ようやく本格的なタイム計測が始まると、それまで唯一控えめな周回に留まっていたルノー2台がそれぞれタイムを上げ、エースドライバーのアロンソが1分12秒314をマークしてトップに浮上。グロージャンも中団へとポジションを上げる。その他では地元のバリチェロが3番手につけ、タイトル争いのライバルであるバトンの5番手、ベッテルの7番手を上回って初日を終えている。
なおセッションは、トップのアロンソから11番手のロメイン・グロージャン(ルノー)までがコンマ5秒以内。さらに、途中ピット出口でマシンがストップ、20番手に終わったジャンカルロ・フィジケラもトップとの差は1秒以内とこれまでになくタイムは接近した状態となっている。