F1第2戦マレーシアGPの決勝が5日、セパンF1サーキットで行われた。レースはウエットコンディションとなり途中雨足が強まったため32周目で中断、そのまま終了となりブラウンGPのジェンソン・バトンが優勝を飾ることとなった。2位はニック・ハイドフェルド(BMWザウバー)、3位にはティモ・グロック(トヨタ)が入り、トヨタのもう1台、ヤルノ・トゥルーリが4位、ウイリアムズの中嶋一貴は12位でレースを終えている。

 ウエットレースになるという事前の予想に反し、決勝はドライコンディションで幕を開けた。気温は30度、路面温度37度、湿度74%でサーキットには日差しも照りつけている。しかし上空には厚い雲がかかっており、スタート前の情報ではレース開始15分後にはスコールが来るという予報も出された。

 そんななか注目のスタートで4番手スタートのニコ・ロズベルグ(ウイリアムズ)が鋭いダッシュを決めてトップを奪うと、中段からフェルナンド・アロンソ(ルノー)も4番手へジャンプアップ。トゥルーリは2番手、ポールのバトンは3番手でオープニングラップを終える。1周目終了時点の順位はロズベルグ、トゥルーリ、バトン、アロンソ、ルーベンス・バリチェロ(ブラウン)というトップ5となった。

 レースは序盤、トップのロズベルグが2番手トゥルーリ、3番手バトンを従えていくが、3者のギャップはそれほど広がりをみせず、10周を迎えてもその差は約4秒。15周目以降に1回目のピットインが始まると、トップ3の中で最後にピットインを行ったバトンがふたりを逆転してトップを奪うことに成功した。

 しかし20周目に近づく頃、コースの一部では雨が降り始め、直後にはさらに雨足が強まってレースは完全なウエットコンディションへ。各車はすぐさまピットインしてウエットタイヤに交換するが、ラップタイムは2分台まで落ちており、レースは若干混乱を見せ始めていった。

 その後一旦は雨足が弱まり各車は再度のピットインでインターミディエイトタイヤに履き替えるが、30周目付近からはマレーシア特有のスコールがサーキットを襲う。これには多くのマシンがコースオフやスピンを繰り返し、コースは走行不能状態にまで陥った。そして32周目を迎えた現地時間18時02分、セーフティカー先導のままついに赤旗が振られレースは一時中断となってしまう。
 
 この時点の順位は、バトン、ハイドフェルド、グロック、トゥルーリ、バリチェロ、マーク・ウエーバー(レッドブル)、ルイス・ハミルトン(マクラーレン)、ロズベルグというトップ8。その後も、中断から30分が過ぎるが再スタートの通知はなされず刻々と日没の時が迫る。そしてさらに20分が経過した18時52分、正式にレース終了がアナウンスされ、これによりトップのバトンがそのまま優勝に。開幕からの2戦連続ポール・トゥ・ウィンが達成される結果となった。

 結局今回のレースは56周のうち31周で終了となってしまったため、ポイントはバトンに5点、グロック4点、ハイドフェルド3点と以下8位までに通常の半分が与えられることとなっている。

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