F1第16戦韓国GPの決勝でトップ10入りを果たしたドライバーが、決勝の戦いを振り返った。
決勝=1位 セバスチャン・ベッテル
僕にとってもチームにとっても完璧な一日だった。今日はいいスタートを決めることが重要だった。いい加速を見せてマークに並びかけることができ、ターン3に向けてイン側のラインを取り、うまくコーナーを立ち上がった。それによってターン4に向けて首位をキープすることができた。僕はトップを走っていたけれど、その位置を最後まで守れる保証はないことは、これまでの経験から分かっていた。今日はひとつしかミスを犯さなかった。ターン3への進入でロックアップしたことだ。タイヤの面で皆がぎりぎりの状況だった。あまりプッシュできなかったよ。右フロントタイヤがあまりいい状態でないのが頻繁に見てとれた。ファーストスティントとセカンドスティントで後続を引き離し、そのギャップをサードスティントで維持した。今のポジションを維持するためにベストを尽くしていく必要がある。ただ単純に自分の仕事をし続けるだけだ。
決勝=2位 マーク・ウエーバー
スタート時のクラッチの操作が完璧にやれなかったのが残念だ。でもそこで終わったわけではなく、セバスチャンとバックストレートで争うことになった。仕掛けようとしたが、彼のスリップから外れると僕らのスピードは同じだった。その後のファーストスティントはとても順調だった。イエローフラッグのためにDRSを使えず、その後はタイヤバトルになった。セカンドスティントはあまりうまくいかなかった。タイヤをセーブするために少しペースを抑えたんだが、デグラデーションは悪化した。最終スティントが一番うまくいった。でもその時には(前に追いつくには)遅すぎた。勝ったセバスチャンを祝福したい。ワンツーフィニッシュを決めることができ、コンストラクターズ選手権において素晴らしい結果となった。でも僕としては複雑な気分だ。いい結果ではあったが、もちろん今日はトップを取りたかった。
決勝=3位 フェルナンド・アロンソ
難しいレースだった。レースを終え、この週末の流れには満足している。コースのダーティな側のグリッドだったし、タイヤのライフやライバルたちのレースペースについて、はっきり分からずにいた。さまざまな不安があったので、なんとかポディウムに上ることができ、大きな安堵のため息をつくことができたよ。レッドブルが週末を通して最速だったというのは事実だ。でも僕らの目標は彼らのすぐ後ろにつくことであり、それを成し遂げることができた。もはや僕がポイントリーダーではないのも事実だけれど、このレースを前に4ポイントリードしていたのが大きな意味を持たなかったのと同様に、6ポイント上回られたことも大した意味はない。僕らがコンストラクターズ選手権で2位に戻れたのはとても重要なことだ。チームは戦えているということだし、それが今後シーズン最終戦まで僕らの強みになるだろう。過去4戦のうち2戦は出なかったも同然でありながらこのポジションに立てたことは、大きな意味がある。今後獲得可能なポイントは100ポイントあり、すべては僕らが今後のレースでどれだけ進歩できるかにかかってくるだろう。ここではシンガポールの時よりもトップとの差を大きく縮められたし、鈴鹿の時よりも上位に近づけた。だからこのままこの調子で続けていかなければならない。ベッテルの3連覇について? 彼とレッドブルは3回完璧な週末を送った。それについてお祝いを言うよ。でもすべてがスムーズにいく時期が長く続くと、いつかは何かが起こる時が来る。僕らは決して最速でないマシンでタイトルを争っている。つまり僕らにはいい仕事をする力があるということだと思わないか?
決勝=4位 フェリペ・マッサ
鈴鹿に続き、また素晴らしいレースができた。スタートからフィニッシュまでとてもいいペースで走ることができたよ。ある程度それは予想できていた。金曜の時点でロングランで僕らのクルマがとてもいい動きをするのが分かっていたからだ。決勝で実際どうなるか確実なことは言えないというのは事実だけど、すべてがスムーズにいったよ。常にクルマから100パーセントの力を引き出せたし、そのことにすごく満足している。キミ(・ライコネン)とハミルトンを抜いたのは重要だった。その後自分のペースで走れたからね。終盤、フェルナンドに近づいたけれど、彼にチャレンジするということは全く考えなかった。タイトル争いにおいて1ポイント1ポイントがどれだけ重要か分かっているからね。チーム全員がフェルナンドを助けるために全力を尽くしているし、僕も彼のために走っている。今のチームがそうであるように、そして僕が同じ状況の時にチームがそうだったのと同様にね。シーズン後半になって、僕はこのクルマをこのタイヤで走らせるベストの方法を理解したと思う。今は楽しめているし、コクピットに座っている時、自分の状況を最大限に生かすことに喜びを感じている。将来に関してプレッシャーが高まってきていたけれど、ある時僕はもうそのことについて考えるのはやめようと決めた。そのアプローチが役に立ったんだろう。僕は自信がついたし、自分がしていることが楽しめるときが一番いい状態なんだ。インドまでの間にクルマを改善するためにたくさんの仕事をする。特に予選をよくする必要がある。アップデートが小さな進歩につながってくれることを願っているよ。タイトル争いにはその小さな進歩が決定的になり得るからね。
決勝=5位 キミ・ライコネン
この順位は今日の僕らがいるべきポジションだと思う。スタート時のイエローフラッグは、フェリペ(・マッサ)とのバトルの中で不利になった。とはいえ僕らにはレッドブルやフェラーリに匹敵する速さはなかった。それにルイス(・ハミルトン)の後ろでかなり時間を失った。新しいエキゾーストシステムによってパワーが少し低下したことでオーバーテイクしづらかったんだ。でもあと何度かプラクティスセッションでテストをすれば、もっと多くのことを学び、改善していけるはずだ。終盤は完全に単独走行だったが、ポジションを維持するためにプッシュし続けた。それは簡単なことではなかったよ。セバスチャン(・ベッテル)との選手権上のギャップはとても大きくなってしまい、彼に追いつくのはかなり難しいだろうけど、最後まで攻め続ける。
決勝=6位 ニコ・ヒュルケンベルグ
レースをとても楽しめた。これほど素晴らしい結果を出せて本当に嬉しい。でも楽じゃなかったよ。レースの大部分でロメイン(・グロージャン)のロータスからプッシュされていたんだ。すごいバトルだった。最初のピットストップからロメインとはかなり際どかった。でもチームは素晴らしいピットストップをしてくれた。あの段階で前の位置をキープすることは重要だった。今回のレースで最高の瞬間は、最終スティントでのルイス(・ハミルトン)やロメインとのバトルだ。ターン4でふたりの前に出た。ふたりはイン側に行ったから、僕はチャンスを見てアウト側のラインを使ってうまく抜いたんだ。思わず笑っちゃったほどだよ。とてもポジティブな一日だったし、チーム全体が最高の仕事をした。ホームレースのインドに向かうにあたってたくさんポジティブな要素を見つけられた。
決勝=7位 ニコ・ヒュルケンベルグ
ロメイン・グロージャン 決勝=7位
今日のスタートには少しナーバスになっていたのは確かだけど、今週はいくつかのことを理解するためにたくさんの作業をしてきて、それが間違いなく助けになった。楽なスタートではなかったよ。ターン3で僕の後ろで接触があり、それを避けるための動きをとった。でもその後はスムーズに運んだ。最後のタイヤセットではすぐにグレイニングができてしまって苦労した。そのために最終スティントではパフォーマンスがあまりよくなかった。あとひとつ上の順位が取れた可能性はあるね。ニコ(・ヒュルケンベルグ)と本当に長い時間バトルをしたから、フォース・インディアのマシンについては細かいことまですべて把握したよ。とにかくクリーンないいレースをしてチェッカーフラッグを受けることができて満足だ。
決勝=8位 ジャン-エリック・ベルニュ
ものすごく満足している。僕にとって間違いなくこれは今年ベストのレースだ。クルマはすごく好調で、プライムタイヤでもオプションでもデグラデーションはほとんどなかった。スタートではあまりリスクを冒さず、序盤はペレスといいバトルをし、その後はディ・レスタやハミルトンと戦った。ダン(リカルド)と僕は違う戦略で走ったけれど、両方ともうまくいったみたいだね。終盤、チームメイトがトラブルを抱えていると言われた。でもダニエルも素晴らしいレースをし、僕らは8位と9位を獲得でき、チームにとって最高の結果を出せた。チームの全員が週末を通してクルマの改善のためにとても努力してきた。全体的に見て、僕らは前進しているように思うし、このコースは僕らによく合っていたようだ。次のインドもそうだと思うよ。レースの中で一番素晴らしかったのはいつかって? ポイント圏内でチェッカーフラッグを受けられた時だよ!
決勝=9位 ダニエル・リカルド
いいスタートを決めて、オープニングラップにふたつほどポジションを上げた。その後とてもいいリズムで走り、前を走るクルマを1台1台仕留めていった。ジェブ(ベルニ
ュ)が前にいて他のクルマをオーバーテイクする時、僕も彼についていけた。セカンドスティントも何台か抜いて、シューマッハーやフォース・インディアの前に出た。プライムでのラストスティントは残り10周になるまでは一番うまくいっていたんだが、あと10周という時にターン3でまっすぐ行ってしまった。クルマが突然左に行ってしまい、それを止められなかったから、最初はサスペンショントラブルに違いないと思ったよ。でもレースを続けられることが分かった。ただし、ブレーキを踏むたびにクルマが左に行ってしまい、フロントがひどくロックしてしまったけどね。このトラブルのせいで残念なことに8位を失った。でも少なくとも8位を渡した相手がチームメイトでよかった。トラブルを抱えながら入賞できたことを喜んでいる。それでも気持ちは複雑だよ。僕にとってシーズンベストリザルトになったはずだからね。それでもチーム全体にとってはとてもいい一日になった。
決勝=10位 ルイス・ハミルトン
くたくただ。レース後、セカンドスティントに入って数周あたりにリヤアンチロールバーにトラブルが発生していたことを聞かされた。走っていて危険はなかった。ベストを尽くし、ずっとプッシュし続けた。でもいいペースを保つのはものすごく難しかった。コーナーごとにバランスが変わり、ストレートでクルマが安定せず、タイヤがどんどん摩耗し、そのために3回ストップで走らなければならず、ポジションを大きく落とした。その上、ランオフの人工芝の一部を拾ってしまい、最後の数周はそれが側面のウイングレットに絡まったまま走らなければならず、余計に苦労した。ディフューザーにも影響し、終盤にはリヤのダウンフォースがなくなり、10位を守り切るのがかなり大変だった。タイトル獲得については、論理的には僕にはもうチャンスはおそらくないだろう。そうはいっても、まだ残りのレースでたくさんのポイントを稼げる可能性はあるから、プッシュし続ける。思わぬことが起こったこともあるし、決して諦めない。こういう日を経験しなければならないのは辛いことだ。でもどんな悪い状況でも何かいいことはある。たとえば、戦い続けているときの自分の心の中を見ることができるのは素晴らしいことだ。こういう日々を送ることで、真の精神が見えてくる。
