FIAは、今後F1ドライバーたちが“タクシー乗車”を行わないよう、何らかの申し入れを示す意向であることがわかった。
シンガポールGPのチェッカー直後、2位でフィニッシュしたフェルナンド・アロンソが最終ラップでマシンを止めたマーク・ウエーバーをマシンに乗せてピットまで戻るというシーンがあったが、その際通りかかったメルセデスの2台が回避行動を強いられるなど、安全性について懸念がひろがっている。
アロンソとウエーバーのふたりは、それぞれの理由で戒告処分を言い渡されたが、情報筋によれば、FIAは今回の問題を再検討する意向をみせており、さっそく2週間後の韓国GPでドライバーズブリーフィングの議題に挙げられる予定になっている。
ただFIAとしては、今回のようなタクシー乗車を禁止するような厳密な規定を導入するつもりはなく、安全面の取り締まりを強化するのが狙いだと考えられている。
彼らは、ドライバーがマーシャルの許可なしにトラックへ戻ることができないか、もしくはアロンソのように他のドライバーをピックアップするために停止しないよう、再度の徹底を図るとみられている。
FIAは、たとえスロー走行であったとしても、マシンの上に乗ったドライバーが落下するなど、不測の事態に遭遇することを恐れている。