FIAはルイス・ハミルトンの謝罪を受け入れ、彼はチームによって“どうすることもできない立場”に立たされたということを認めた。一方で、マクラーレンに関してはさらなる処罰の可能性が残っているようだ。

 オーストラリアGPにおいてスチュワードに対して虚偽の証言を行ったことで、3位の結果を剥奪されたハミルトンは、マレーシアGPの週末に謝罪を行い、「この恥ずべき行為に関してどれだけ申し訳なく思っているか、言葉で表せないほど」と語りながらも、繰り返し、自分は嘘つきではないと強調した。オーストラリアのスチュワードのヒアリングには、マクラーレンのチームマネージャー、デイブ・ライアンがハミルトンと共に出席、ふたりは、セーフティカー出動時、ハミルトンはチームの指示によってヤルノ・トゥルーリを前に出したわけではないと主張したが、後にこれが事実と異なっていることが発覚した。

 ハミルトンは、ライアンの指示によって事実を隠したのだと説明、「僕は実際に起こったことを話したかった。でも誤った方向に導かれた」と主張した。この発言によって、FIAはハミルトンを許すことに決めたようだ。
「ルイスが記録を正す努力をしたことを認める」というFIAのスポークスマンの発言が、ロイターに報じられている。
「彼はどうすることもできない立場”に立たされたようだ」

 しかしながら、マクラーレンに関しては、まださらなる処罰の可能性が消えたわけではない。FIAのスポークスマンは次のように続けている。
「現在我々は、FIAのオブザーバーおよびスチュワードからの報告を待っており、その後、彼のチームの行動に関してさらなる調査を行うことを検討する可能性がある。現時点では、世界モータースポーツ評議会にこの件を上げる可能性は否定できない」
 マクラーレンがWMSCに召喚されることになれば、最悪の事態としては、今季選手権からの除外という処分も考えられる。

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