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投稿日: 2015.10.07 00:00
更新日: 2018.02.17 10:48

FIA-F4 SUGO、山田真之亮の完走記録途絶える


山田真之亮 PRESS RELEASE

連続完走記録は途絶えたが、攻めたドライビングで見えた光。
山田真之亮の自信に満ちた笑顔が戻った価値あるレース。

 シルバーウィークと呼ばれる大型連休の週末、宮城県・スポーツランド SUGOにおいて、FIA-F4選手権第 9&10戦が開催されました。

 9月17日に実施されたスポーツ走行、そして17日、18日に実施されたDUNLOP F4 トレーニングに参加したB-MAX RACING TEAMの山田真之介は、週末の天気予報が晴れとなっていたため、あえてウェット路面での走行を重視せず、マシンのバランス調整に専念しながら土曜日の予選を迎えました。

 土曜日、午前11時22分からコースインとなった公式予選は予報通りドライコンディションとなりました。セッション開始5分で赤旗が提示され、11時34分に再開。すぐさま1分24秒630をマークし、2番手タイムを叩きだした山田真之亮でしたが、多くのドライバーが24秒台にひしめき合い、残り3分で再び赤旗。ここでセッション終了となってしまいました。

 結果は第9戦がトップから18台が1分24秒台という接戦となり、山田真之亮はトップと0秒545差の11位。第10戦が13位に沈みました。赤旗中断や、黄旗を恐れて早めにタイムを出しに行った結果、終盤の路面コンディションが良くなった時にアタックできなかったのが敗因でした。

 第9戦決勝は、山田真之亮にとって耐えるレースとなりました。予選で遅かったセクションを見直し、セットアップを変更して出ていったのですが、逆に遅かった最終セクションは速くなったものの、他のセクションに悪影響が出てしまい、最後まで前を行くマシンを攻めきれず、10位完走。ポイントこそ獲得したものの、悔しいレースとなってしまいました。

 日曜日、山田真之亮の中で、何かが変わりました。有効ポイント制のため、第10戦で同じく10位完走を果たしても1点が加算されるわけではないことに気が付き、それ以上を狙うしかないこと、攻めのレースに徹することを自分に言い聞かせたのです。13番手グリッドからスタートした山田真之亮は、ストレートで1台をかわし、第1コーナーではアウトからさらに1台をパス。続く第4コーナーで混乱している前方集団のイン側に勢いよく飛び込み、もう1台を仕留めます。そして1周目には⒑番手に浮上してコントロールラインを通過。次々と自己ベストタイムを更新する攻めの走りを見せ、前のマシンに迫ります。最後には攻めすぎた結果か、SPコーナーでコースアウトしてしまい、リタイアに終わりましたが、ピットに戻った山田真之亮には、悔しさではなく闘い切った充実感が宿っていました。次のオートポリス戦では、きっとファンを魅了する走りを見せてくれると思います。今後とも山田真之亮の応援をお願いします。

■山田真之亮のコメント
「予選の時は最終コーナーがいまひとつスピードに乗せられなかったのですが、決勝に向けてセットアップを変更したら断然速く抜けられるようになりました。逆に1コーナーや小さいコーナーが厳しくなってしまい、レースでは前のマシンが抜ききれませんでした。第10戦は、セットアップを大幅に変更し、かなりピーキーなマシンとなりましたが、逆に僕のドライビングスタイルに合っていたので、自信を持って攻められました。毎ラップ予選アタックのつもりで全開で攻め、最後は飛び出してしまいまい、反省はしましたが悔いはないです。第10戦に関しては、心の中でオートポリスに向けてどう攻めるか、どう走るかを意識して攻めていたので、結果的にはリタイアでしたが、次のレースにつながる内容だったと思います。次のオートポリスでは、優勝を狙います」


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