2012年のFIA-GT1世界選手権チャンピオンであるオールインクルーシブ・ミュニッヒ・モータースポーツが、2013年は3台のセアト・レオンでWTCC世界ツーリングカー選手権に参戦することになった。
ミュニッヒは2006年に誕生したチームで、ウェブドメインやホストなどのビジネスを手がけるオールインクルーシブをバックに、レースやラリークロスに参戦。2010年からはFIA-GT1世界選手権にランボルギーニ・ムルシェラゴで本格参戦し、2012年は規則変更に伴いメルセデスベンツSLS AMG GT3にマシンをスイッチ。FIA-GT1王座を獲得していた。
そんな中、チーム代表を務めるレネ・ミュニッヒは自らドライバーとして、2012年のWTCC鈴鹿戦にスペシャル・チューニングから参戦。WTCCへの関心を示し、今回3台体制での参戦が決まった。チームはFIA-GT1同様オールインクルーシブ・ミュニッヒとなり、レネ・ミュニッヒ、FIA-GT1王者のマルク・バッセング、2007年にF1スパイカーをドライブしたマルクス・ビンケルホックという3人がそれぞれ参戦する。
すでに3人のドライバーはトリオを組み、1月のドバイ24時間レースにセアト・レオン・スーパーコパで参戦。レオンWTCCとは異なるとはいえ、ツーリングカーのフィーリングを確認している。
「鈴鹿ではWTCCというシリーズについて学ぶことができた。セアトは我々にとって理論的にもピッタリのパートナーで、競争力と信頼性がある」とミュニッヒ。
また、ミュニッヒは今季、FIA-GTシリーズと名称が変わるFIA-GT1世界選手権への参戦を継続しなかったことについて、「2013年のシリーズは真の世界選手権とは言えないし、WTCCの方がマーケティング的にも、PRについても簡単にできると思うからだ」とその理由を語っている。