全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦は6日、ツインリンクもてぎで34周の決勝レース2が行われ、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が2戦連続でポール・トゥ・ウインを飾った。

 朝に行われたレース1でロッテラーがチャンピオンを確定させた最終戦のもてぎラウンド。午後2時30分からは今シーズンのファイナルレースとなる決勝のレース2が行われた。

 グリッドは予選の総合結果からロッテラーがポール。中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)が2番手、塚越広大(DOCOMO DANDELION)が3番グリッドについた。天候はスタートを前に霧雨から小雨へと変わり、路面もほぼウエットとなって全車がウエットタイヤを装着した。レース距離は34周でタイヤ交換が義務づけられているが、ウエットタイヤの場合は交換が不要となる。

 スタートでは、ポールシッターのロッテラーがトップで1コーナーを通過し、中嶋一貴も2番手を守る。3番グリッドの塚越広大(DOCOMO DANDELION)は好スタートを決めて一貴に迫ったものの、その後にジャンプスタートと判定され、ドライブスルーペナルティを受けて15番手までドロップ。代わって3番手には、スタートの失敗から挽回をはかったジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が小暮卓史(NAKAJIMA RACING)を従えた。

 レースは、序盤からトップを走るロッテラーが2番手一貴との差を徐々に広げていき、5周目には早くもその差が6秒。3番手のオリベイラはトップから11秒差と早くもロッテラーの独走状態となり、その後もトップ2台のギャップは広がっていく。

 すると、そこからは急速に雨足が強まり、路面はヘビーウエット状態に様変わり。そのなか、コース上ではコースオフするマシンが相次ぎ、10周目には伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)が山本尚貴(TEAM 無限)に追突するなどして、たまらずセーフティカーが出された。

 しかし、そのセーフティカー先導中にダウンヒルストレートで多重クラッシュが発生。3台は平手晃平(TEAM IMPUL)、国本雄資(Project μ /cerumo・INGING)、アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)だが、ドライバーはいずれも無事にマシンを降り、レースは赤旗中断となった。

 仕切り直しとなったレースは全車が一度メインストレートに戻った後、12周目からセーフティカー先導で再開され、14周目から本格的な再スタートが切られた。だが、雨足は一向に収まる気配がなく、レースは視界の影響を受けないロッテラーが独走。その後、何台かがコースオフするなどしたが、大きなクラッシュなどはなく、ロッテラーが中嶋一貴に10秒の大差をつけ、今季5度目のトップチェッカーを受けた。

 一貴は2戦連続で2位となり、初参戦のフォーミュラ・ニッポンをランキング2位で終了するとともに、今季のルーキー・オブ・ザ・イヤーを獲得。3位はオリベイラとなった。

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