全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第7戦ツインリンクもてぎは、5日にノックアウト形式の予選が行われ、全セッションでトップタイムをマークしたアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)が第1レースと第2レースの両方でポールポジションを獲得した。
朝とはうって変わって空一面に雲が広がったものの、終始ドライコンディションで行われた最終戦もてぎの予選。今回のノックアウト予選は、決勝が2レース制で争われるため、最初のQ1の順位がそのまま第1レースのグリッドとして適用され、第2レースのグリッドは通常通りQ3に進んだ8台で争われるかたちとなる。
Q1:
17台のマシンが第1レースのグリッドをかけて争ったQ1は、各車2回のアタックを行い、まずはロッテラーが唯一1分33秒台に乗せるタイムで頭一つ抜け出し、小暮卓史(NAKAJIMA RACING)が2番手、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)が3番手につける。
しかし、セッションが残り5分を切ると、大嶋和也(Team LeMans)、塚越広大(DOCOMO DANDELION)が相次いでトップタイムを更新。一方、オリベイラは二人を上回れず5番手、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)はアタック途中にトラフィックの影響を受ける場面もあったが、3番手に飛び込んだ。
そんななか、最終アタックで1分33秒483をマークしたロッテラーが再度トップに返り咲きキャリア2度目となるポールを獲得。そのロッテラーは第1レースのポールグリッドを手にするとともに、予選1位に与えられる1ポイントも獲得した。
Q1ノックアウトとなったのはアレキサンドレ・インペラトーリ(SGC by KCMG)、武藤英紀(HP REAL RACING)、嵯峨宏紀(Le Beausset Motorsports)、小林崇志(HP REAL RACING)という4台となった。
Q2:
続く7分間のQ2は、1アタックバトルの争いとなったが、Q1のポールで勢いに乗るロッテラーが自身のQ1トップタイムとコースレコードを上回る1分33秒010で2連続のトップタイムをマーク。中嶋一貴が2番手、塚越広大3番手とQ1と同じ顔ぶれがトップ3に並んだ。オリベイラは5番手。
一方、ここで脱落したのは、平手晃平(TEAM IMPUL)、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、アンドレア・カルダレッリ(KONDO RACING)、国本雄資(Project μ /cerumo・INGING)、中嶋大祐(NAKAJIMA RACING)の5台となった。
Q3:
第2レースのポールをかけた予選最後のQ3は、連続ポールを狙ったロッテラーが最初のアタックで1分32秒989をマークすると、その後は誰もこのタイムを上回ることができず、結果的に1アタックで決着。ロッテラーはQ2で記録した自身のコースレコードをさらに上回るタイムで両レースのポールを決め、初のタイトル獲得に大きく前進した。
Q3の2番手につけたのは、ランキング2位の中嶋一貴。3番手にはランキング4位の塚越広大となり、オリベイラは4番手となった。
