2レース制で争われる今回のフォーミュラ・ニッポン最終戦鈴鹿は、Q1の結果で第1レースのグリッドが決まり、Q3まで経た結果で、第2レースのグリッドが決まる予選方式で実施された。

 松田次生(TEAM IMPUL)がQ1のトップを奪取した段階で、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)、大嶋和也(Team LeMans)のドライバーズタイトル獲得の可能性は完全に消滅し、王座争いは中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)、塚越広大(DOCOMO DANDELION)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)、伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)、ジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)の5人に絞られた。

 また、Q3でオリベイラがトップを奪って1ポイントを追加し、決勝を前にした得点状況は以下のように変化している(カッコ内は第1/2レースのグリッド)。

中嶋一貴:38点(16番手/9番手)
塚越広大:37点(3番手/2番手)
ロッテラー:33点(5番手/7番手)
伊沢拓也:32点(2番手/6番手)
オリベイラ:32点(4番手/PP)

 5人全員が“2連勝なら、他の選手の順位に関係なく自力でチャンピオンを決められる”状況で決勝日に突入することとなった。

 第1レースで「一貴優勝、塚越8位以下」の場合のみ、その段階で一貴のタイトルが決まることになるが、グリッド位置を考えるとその可能性は低い。第2レースでの決着がほぼ確実な状況になったと言っていいだろう。

 予選で不振だったPETRONAS TOM'S勢、一貴とロッテラーは苦しくなった(一貴はQ1で13番手だったが、罰則を受け3グリッドダウン)。DOCOMO DANDELION勢では塚越が2レースとも好位置につけ王座に前進、現段階で最短距離に位置した。一方の伊沢は第2レースが6番手発進と厳しいだけに、2番手発進の第1レースを勝つことが王座への必須条件となりそう。

 予選好調だったオリベイラには逆転の想定も可能なムードが出てきた。同僚松田がPP/3番手と好調なことが追い風材料で、闘将星野一義率いるTEAM IMPULにチームオーダーはないと思うが、松田が第1レースを逃げ勝ってくれれば、第2レースのポールを確保したオリベイラには有利に働く。

 決勝は第1レースが20周、第2レースが28周。第2レースには「4輪同時タイヤ交換1回」が義務づけとなる(レインタイヤでのスタート時は義務なし。給油は自由)。またチームタイトル争いは、PETRONAS TOM'S(69点)をDOCOMO DANDELION(66点)が追う状況だが、TEAM IMPUL(45点)にも連続ワン・ツー前提で数字上の可能性はわずかに残されている。

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