FOM(フォーミュラ・ワン・マネージメント)は8日、F1第9戦ドイツGP決勝で負傷したカメラクルーが、近く完治する見込みであるとの声明を発表した。
7日(現地時間)にニュルブルクリンクで行われたドイツGPの決勝レースで、レッドブルのピット作業ミスによって脱落したマーク・ウエーバー車の右リヤタイヤが、ピットレーンにいたFOMのカメラクルー、ポール・アレンを直撃した。
背中からタイヤの直撃をもろに受け、その場で跳ね飛ばされてしまったアレンは、意識こそあったものの、すぐにサーキットの医療センターに運ばれた後、ヘリコプターで近くのコブレンツ病院に搬送された。
その後、FIAは、彼が肋骨2本と鎖骨を骨折したほか、打撲に加え脳震盪も起こしていたと明らかにしている。
この日、FOMが発行した短い声明には、次のように記されている。
「FOMは、ドイツGP中にピットレーンで業務にあたっていた職員のひとりが負傷し、現在治療を受けていることを確認している」
「この職員は完全に回復する見込みである。個人のプライバシーを保護するため、これ以上のコメントは発表しない」
なお、最新の情報によれば、アレンは少なくとも9日(火)まで、病院に留まることになっているという。