2011年F1のタイヤサプライヤーとして、現在5社が候補として挙げられている。ミシュラン、ピレリ、エイボン・クーパーは参戦の意思を表明、クムホも同意書を提出したと見られる。また、チーム側はブリヂストンの残留を求めているという。

 韓国のタイヤメーカーであるクムホは、FIAとF1商業権所有者のバーニー・エクレストンに対し、正式な同意書を提出したといわれている。
 一方で、フォーミュラワン・チームズ・アソシエーション(FOTA)は、スペインGPを前にバルセロナで会合を行い、来季以降のタイヤサプライヤーに関して協議した。ブリヂストンは今季末でのF1撤退をすでに表明しているが、これを考え直す可能性もあるのではないかとの推測も出てきている。ブリヂストン・ヨーロッパの新たなボスが、カタルニアを訪れ、エクレストンやチームとF1残留について話し合ったと報じられている。FOTAはブリヂストン・ヨーロッパに対して撤退を思い直すよう求める嘆願書を送り、ブリヂストン・モータースポーツの安川ひろし氏はこれを「光栄である」と述べたといわれているが、本社が決断を再考するかどうかは不明だ。

 ブリヂストンが予定どおり撤退する場合、チームとFIA会長ジャン・トッドの中で最も有力な候補とされているのはミシュランだ。ミシュランは2006年までF1に参戦しており、パフォーマンス、安全性ともに信頼感がある。ミシュランは、2013年までは13インチのタイヤを供給し、その後、18インチに変更することを求めており、また、1チームあたりの負担金を当初の300万ユーロから150万ユーロに減額した。

 ピレリ、エイボン、クムホはF1でのパフォーマンスに関して不安であるとの声がある。また、FOTA会長のマーティン・ウィットマーシュは、安全性が重要であると主張するとともに、複数のタイヤサプライヤーが参戦することによるタイヤ戦争の復活もコスト増加につながると懸念している。

「ビッグチームはタイヤのデータ収集を担当するエンジニアを雇うことができるが、小規模なチームにはそのような余裕はない」とウィットマーシュ。
「するとF1がふたつのクラスに分かれてしまうことになるだろう。ブリヂストンは素晴らしい仕事をしてくれている。彼らを説得して残ってもらえることができればとてもいいことだ」
「他にもたくさんの可能性があるが、F1は非常にチャレンジングな環境であり、ニューカマーに関しては慎重になり、大きなリスクを冒さないようにしなければならない」
「経験のあるサプライヤーにF1に来てもらえれば喜ばしい。我々はあらゆる形での競争を望んではいるものの、コスト制御についても考える必要がある。前回F1にタイヤ競争があった時期には、とても費用がかかった。今、チームの多くはそういったレベルでの競争に対応できない」

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