2010年のF1レギュレーションを変更するには、全競技者の同意が必要であり、4,000万ポンドのバジェットキャップ案を撤廃するにはFOTA以外の5チームの同意と承諾が不可欠であると、マックス・モズレーは主張した。

 8日にニュルブルクリンクで行われたFIAとチーム側の会合をFOTAが途中退席した。これはFIAのテクニカル部門責任者であるチャーリー・ホワイティングに、“来年のルールパッケージにおいて全会一致の合意が得られるまでは、彼らは今のところ2010年FIA F1世界選手権にエントリーしておらず、(2010年F1の)テクニカルおよびスポーティングレギュレーションに関する投票権はない”と伝えられたためであるとFOTAは主張している。

 先月、FIAとFOTAは、マックス・モズレーが推進してきた4,000万ポンドのバジェットキャップ案を撤廃することで合意したが、FOTAメンバー以外の5チームは、このバジェットキャップ案を前提としてエントリーしており、これがなくなることでエントリーを取りやめるチームも出てくるかもしれないと推測されている。
 先月の世界モータースポーツ評議会(WMSC)の会合において“2010年以降の規則は2009年のレギュレーションとする”との決定が下されたものの、公表されているレギュレーションには今もコストキャップの導入が含まれている。モズレーは、レギュレーションを変更するには、全13エントラントのサインが不可欠であると明言している。これにより、FOTAは、会員資格を一時的に剥奪しているウイリアムズとフォース・インディア、そして新規3チームの同意を得る必要がある。

 モズレーがFOTAの会員ではない5チームに対して以下のような書簡を送ったと、ロイターが報じている。
「国際スポーツ法典第66条において、すべての確定されたエントラントの合意なしに、公表されたレギュレーションの変更を行うことはできないと規定されている」
「その結果、2010年レギュレーションの変更には、貴殿の同意と承諾が必要となる」

 これにより、FOTAはウイリアムズとフォース・インディアの会員資格剥奪処分を解く必要が出てくるとみられる。

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