F1第7戦カナダGPは、現地時間7日午前10時(日本時間7日23時)よりフリー走行1(FP1)が行われ、フォース・インディアのポール・ディ・レスタがトップタイムをマークした。
今回のレースの舞台はカナダ・モントリオールのジル・ビルヌーブ・サーキット。モントリオール市内にある自然公園の道路を利用した公道サーキットだ。ハイスピードサーキットであることに加え、コース幅も狭いため、セーフティカーの出動など荒れた展開となることが多い。
ピレリはこのカナダGPにミディアムタイヤとスーパーソフトタイヤを持ち込んだ。また、トレッド剥離の問題を解決するために新たに開発したミディアムコンパウンドを、金曜日限定のプロトタイプタイヤとして各チームに2セットずつ供給している。
開始前の雨によりフルウエットの状態で始まったFP1だが、90分間のセッション中に降雨はなく、終始曇り空のもとで展開した。開始時の気温は15度、路面温度は16度を記録している。
序盤はウエットタイヤが使用されたものの、時間の経過とともに路面の状態が回復していき、残り60分を切ると各車インターミディエイトタイヤを投入。セッション最終盤にはすべてのマシンがミディアムタイヤやプロトタイプタイヤを使用してパフォーマンスランを行った。
セッション残り5分になると、まずはマクラーレンのジェンソン・バトンがそれまで1分23秒台だったトップタイムを大幅に更新して1分21秒551でトップに立つ。その後も各マシンが自己ベストタイムを更新していく中、チェッカー直前にアタックに入ったポール・ディ・レスタが1分21秒020を記録してトップに踊り出る。続くロメイン・グロージャンやバトン、フェルナンド・アロンソが21秒台前半を記録するも、トップタイムは更新されず。最終的にディ・レスタがこのセッションのトップに立つこととなった。
フォース・インディアは、このカナダGPでF1参戦100レース目を迎え、フロントノーズにも100戦目を記念するロゴを入れている。チームボスのビジャイ・マルヤも今回のカナダGPで表彰台獲得を狙えると発言しており、節目のレースでの好結果に向けて幸先の良いスタートを切る形となった。
2番手には最後のアタックで自己ベストを更新したバトン、3番手にグロージャンが続き、4番手以下にアロンソ、キミ・ライコネン、ダニエル・リカルド、ニコ・ロズベルグと続いた。
シャルル・ピックに代わりこのセッションを走ったケータハムのリザーブドライバー、アレクサンダー・ロッシは20番手でこのセッションを終えている。
フリー走行2は、現地時間14時(日本時間7日27時)よりセッション開始となる。