F1第14戦シンガポールGPが現地時間23日にマリーナベイ・ストリート・サーキットで幕を明け、1回目のフリー走行はマクラーレンのルイス・ハミルトンがトップタイムをマークした。
現地時間18時の開始予定だったフリー走行1回目だが、セッション開始前にコース上の縁石数カ所にトラブルが確認されたため、30分遅れてのスタート。通常90分の走行時間も60分に短縮されて行われることになった。
天候は晴れ。開始時の気温は31度、路面温度は34度を記録した。タイヤサプライヤーのピレリはマリーナベイの市街地コースにスーパーソフトとソフトの2種類を用意。HRTはビタントニオ・リウッツィに代わってインド人ドライバーのナレイン・カーティケヤンがステアリングを握っている。
セッションは、中盤にヘイキ・コバライネンのマシンの右フロントホイールから出火があったため、赤旗による中断を挟んで進んだ。そのなか、レッドブルのマーク・ウエーバーはヴァージンのティモ・グロックと絡んでフロントウイングを破損する。当てられたグロッグもパンクを喫し、走行を早めに切り上げることになった。
その後、セッションは順調に進んでいったが、残り10分をきったところで、懸念されていた縁石に再びトラブルが起こり、セッションはストップ。ここでは縁石を止めるボルトが縁石から浮いた状態となり、その上をフェリペ・マッサのマシンが通過する場面も見られた。
セッションは、結局3分を残して再開されたが、コースは依然不安の残る状態で終わりを迎えた。トップタイムはマクラーレンのハミルトンで1分48秒599。2、3番手にレッドブルのセバスチャン・ベッテルとウエーバーが続き、ザウバーの小林可夢偉は1分53秒749でチームメイトの後ろ15番手につけた。