F1第4戦バーレーンGPのフリー走行3(FP3)が現地時間11時(日本時間17時)より行われ、フェラーリのフェルナンド・アロンソがトップタイムをマークした。
曇り空のもとドライコンディションで行われたFP3開始時の気温は31度、路面温度は38度を記録している。
序盤はハードタイヤで推移し、開始10分に上位陣でまずはじめに計測ラップへ入ったのはレッドブルのマーク・ウエーバー。計測1周目から前日のセッションでキミ・ライコネンがミディアムタイヤで記録したトップタイムを更新する1分33秒台を記録してトップに立つ。続いたライコネン、ルイス・ハミルトンも前日のトップタイムを上回るタイムを記録すると、昨年のバーレーンGPで3位表彰台を獲得しているロメイン・グロージャンがウエーバーのタイムを上回りトップに。その後、セバスチャン・ベッテルが1分33秒台前半のトップタイムを記録して、セッションは後半へ入っていく。
パフォーマンスランを行った後、コースにとどまって周回を重ねるマシンも見られる中、一旦ピットへ戻り、2度目の走行へと入ったアロンソがターン2の立ち上がりでスピンを喫し、ターン3外側のグラベルにはまりかけてしまうという場面も見られた。
ソフト側のコンパウンドとなるミディアムタイヤが本格的に投入され始めたのはセッションも残り20分を切ってからというタイミング。ニコ・ロズベルグがミディアムでコースへ出ると、僚友ハミルトンも続く。ただ、ともに自身のベストタイムは更新するもトップタイムには届かず、前日から苦しむマシンバランスの問題をいまだ片付けられていない様子がうかがえる。
残り10分を切ると、ロータスやフェラーリ、フォース・インディアなど続々とミディアムでの走行を開始し、アロンソが1分33秒247をマークしてトップに立つ。ライコネンやエイドリアン・スーティル、ウエーバーなどは自己ベスト更新なるも、トップタイムには届かない。同じくパフォーマンスランへと入っていたベッテルは、トラフィックに引っかかる形でミディアムタイヤでの計測は諦めてチェッカーを受けている。
その結果、アロンソがトップ、2番手にはハードタイヤで記録したタイムでベッテルがつけ、3番手以降はウエーバー、ライコネン、ハミルトン、グロージャンと続き、7、8番手にはフォース・インディアの2台が入り前日からの好調を維持した。ロズベルグが9番手、10番手には前戦でQ3に進出したザウバーのニコ・ヒュルケンベルグがつけている。
また、メルセデスのルイス・ハミルトンは、チェッカー後のコース上で突如左リヤのサスペンション周りが折れ曲がるというトラブルに見舞われ、この後行われる予選に向けて不安を残すかたちとなった。
バーレーンGPの公式予選Q1は、現地時間14時(日本時間20時)より行われる。