F1第8戦イギリスGPのフリー走行3回目(FP3)が、29日10時(日本時間18時)より行われ、メルセデスのニコ・ロズベルグがトップタイムをマークした。
雨絡みの展開となった初日とは異なり、曇り空のもと完全なドライコンディションで行われた60分間のFP3。開始時の気温は16度、路面温度は19度を記録している。
コースオープンとともに多くのマシンがハードタイヤを装着して走行へと向かう。まずはロータスのキミ・ライコネンが1分34秒台を記録し、開始10分過ぎまでは34秒台がターゲットタイムで推移していった。
開始15分を前にウイリアムズのバルテッリ・ボッタスが33秒台後半に入れてトップに立ったが、その直後に、セルジオ・ペレスの左リヤタイヤがバースト。10コーナーから14コーナーにかけてタイヤの破片が撒き散らされ、コースは5分間の赤旗中断となった。
セッションは残り40分でリスタート。多くのマシンがハードタイヤを装着して周回を重ねていく。ここからセッション中盤にかけては、初日から好調さを魅せるトロロッソとフォース・インディア勢が再び存在感を発揮し、上位に名を連ねた。
トップ争いでは、セッション折り返しを前にレッドブルのマーク・ウエーバーが1分32秒台半ばのタイムでトップに躍り出ると、その後32秒台前半まで更新。しかし、セッション残り25分を過ぎると今度はメルセデスのルイス・ハミルトンがわずかに上回り、ロズベルグも2番手につける。直後にウエーバーがトップを奪い返すも、再度ハミルトンがトップタイムをマーク。ロズベルグも2番手につけ、メルセデスがトップ2を占めた。
セッション残り10分となると、それまでハードタイヤで走行していたほとんどのマシンがミディアムに履き替えてのパフォーマンスランに入っていく。そこまでは黙々とレースを睨んだロングランのプログラムを実行していたセバスチャン・ベッテルがまずは1分32秒台前半で3番手につけた。
ただ、メルセデスの2台はミディアムタイヤでも速さを維持し、ロズベルグが終了直前に行ったアタックで1分31秒487をマークし、このセッションをトップで終えた。2番手のハミルトンもベストタイムを更新し、メルセデスの2台のみが1分31秒台を記録。3番手にベッテル、4番手にウエーバーとレッドブル勢が並び、5番手以下にロメイン・グロージャン、ダニエル・リカルド、フェルナンド・アロンソ、ライコネン、エイドリアン・スーティル、ポール・ディ・レスタと続いた。
決勝レースのグリッドを争う公式予選は、13時(日本時間21時)より開始される。