全日本選手権フォーミュラ・ニッポン第1戦は鈴鹿サーキットで43周の決勝レースが行われ、中嶋一貴(PETRONAS TOM'S)がスタートとピット戦略を決め、開幕勝利を飾った。
爽やかな晴天の下迎えたフォーミュラ・ニッポン第1戦鈴鹿の決勝レース。迎えたスタートでは、2番手スタートの塚越広大(DOCOMO DANDELION)がホールショット! さらに、3番手スタートの一貴も好スタートをみせ、ポールスタートの伊沢拓也(DOCOMO DANDELION)をアウトからかわし1コーナーへ。オープニングラップは塚越、一貴、伊沢というトップ3となった。
トップの塚越は快調なペースで2番手一貴との差を広げていくが、3番手伊沢は真後ろに大嶋和也(Team LeMans)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TOM'S)に迫られる展開に。今季はレース距離は250kmに統一され、ピットインの義務づけなどがなくなったフォーミュラ・ニッポンだが、15周が終わったところでまずはロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO)を先頭にピットへ向かう。
上位陣では、15周を終えたところで4番手大嶋、5番手ロッテラーなど4台が一斉にピットへ。翌周には3番手を走っていた伊沢もピットへ向かうが、大嶋、ロッテラーに先行されてしまう。さらに、序盤は6番手を走っていたジョアオ-パオロ・デ・オリベイラ(TEAM IMPUL)がピットアウトしてみると大嶋、ロッテラー、伊沢の前に出てみせた。
トップ2台は、22周を終えた時点でまずは塚越がピットイン。22秒で作業を終える。一方の一貴は26周を終えピットイン。PETRONAS TOM'Sは18秒で一貴を送り出し、これで一貴が塚越の前に! その周で塚越が一貴をかわすべく急接近するも、一貴は冷静に退けトップの座を確保した。
レース途中からエキゾーストが割れたような音で走行を続けていた2番手塚越だが、3番手オリベイラがジワジワと接近。チェッカーに向けて2番手を争う展開になるかと思われたが、塚越がペースをコントロール。2番手をキープした。
ピットインでトップに立った一貴は、そのまま塚越とのリードを広げ続け、開幕戦鈴鹿で見事トップチェッカー! 昨年のオートポリス戦に次ぐフォーミュラ・ニッポン2勝目を飾った。2位は塚越、3位はオリベイラとなった。
4位にはロッテラーを抑えきった大嶋が入り、ポールポジションの伊沢は6位でチェッカーを受けている。
