2013年の開催を目指し交渉が進められていた全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの韓国・インジェでの公式戦について、フォーミュラ・ニッポンを運営する日本レースプロモーションの白井裕社長は、来季のカレンダー申請に間に合わなかったこともあり、公式戦としては開催しないことを明らかにした。
フォーミュラ・ニッポンの韓国戦については、2011年7月に白井社長が明らかにし、2013年にオープン予定の韓国・インジェに建設中のサーキットで開催が予定されていた。昨年には現地視察も実施され、開催に向けて着々と計画が進められていた。
しかし、白井社長によれば韓国側では8月にインジェ郡で大きなお祭りがあり、そのお祭りに合わせてFニッポンを開催したいという意向があったというが、Fニッポン側としてはこれまでのカレンダーには8月にツインリンクもてぎでのレースが開催されていることもあり、6月のスーパーGTセパン戦後の開催を提案。開催時期に対する交渉を行っていた。
全日本選手権の開催カレンダーについては、JAF日本自動車連盟から発表される形になり、JAFへの申請は6月末が締切となっていたものの、Fニッポンとしてはこれを7月中旬まで伸ばしてもらう処置を行い交渉を継続。しかし「残念ながら時間切れとなってしまった」として、来季韓国戦は公式戦として開催されないことになった。
白井社長によれば、「とは言え、我々もアジアに行きたいという展望があり、エキジビションという形で来季できないか検討している」という。サーキット自体のオープンは5月が予定されており、JRPとしては6月のエキジビション開催という形で交渉を継続していくようだ。
この韓国戦の公式戦開催断念により、来季のフォーミュラ・ニッポンのカレンダーは「今年とほぼ同じになると思う」と白井社長。梅雨の時期と、地元の運動会の時期が重なるオートポリス戦については微調整が発生しそうだが、来季もフォーミュラ・ニッポンは今季同様のカレンダーで開催されることになりそうだ。