スーパーGT300クラスに参戦するGAINERは11日、千葉県の幕張メッセで開幕した東京オートサロン2013で、今季参戦体制を発表。11号車として新たにメルセデスベンツSLS AMG GT3を投入し2台体制とすると明らかにした。
2012年はそれまでのフェラーリに代え、アウディR8 LMSウルトラを投入し開幕戦岡山で優勝したGAINER。しかし、その後は勝ち星には恵まれず悲願のチャンピオン獲得はならず、2013年は再び新たな布陣を敷くことになった。
東京オートサロンのDIXCELブースで行われた13年の体制発表会では、当初黒いベールに包まれた今季参戦車両が展示されていたが、そのベールがはがされ姿を現した新参戦車両は、GAINERカラーに彩られたメルセデスベンツSLS AMG GT3だった。
発表会では、メルセデスベンツのスポーツマネージャーを務める元DTMドライバーのトーマス・イエーガーが来日。新たなカスタマーとの出発に対し、「日本には“千里の道も一歩から”ということわざがある。ここから、チームと我々の素晴らしい航海が始まる」と挨拶した。
続いて、ドライバーやチームの体制について明らかにされたが、チームはこの11号車メルセデスSLSと、10号車(現状車種は未定)の2台体制を敷くことを明らかにし、これまでコンビを組んできた田中哲也が10号車のドライバー兼アドバイザーに就任、平中克幸が11号車のドライバーになることが発表された。
さらに、「今日はサプライズで発表があります」とアナウンスされ、「2日前に決まったばかり」という11号車で平中と組むドライバーの名前が告げられた。驚きの発表となったそのドライバーの名は、スウェーデン出身でジャガーF1のテストドライバーの経験をもち、長年スーパーGT500クラスのドライバーを務めてきたビヨン・ビルドハイムだ。
ビルドハイムはビデオメッセージでの挨拶となったが、「GAINERというGT300のトップチーム、そしてメルセデスSLSというマシンをドライブできることを嬉しく思う」と笑顔でコメントを残した。
これで今季のGAINERは11号車がメルセデスSLSで平中/ビルドハイム組、10号車が田中/TBNというコンビが確定することになった。