GLORY RACING TEAM A-ONE S耐第4戦岡山レースレポート
S耐第4戦岡山 怒涛の追い上げも0.089秒及ばず、3位を獲得!
9月6日~7日、スーパー耐久シリーズ2014第4戦「スーパー耐久レースin岡山」が岡山県岡山国際サーキットで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2野間/中島/藤田組はST4クラスで予選7位から、レース終盤の劇的な追い上げの末に決勝3位を獲得しました。
■レース概要■
大会名 スーパー耐久シリーズ2014第4戦スーパー耐久レースin岡山
日時 2014年 9月 6日(土),7日(日)
場所 岡山国際サーキット(岡山県)
入場者 9月6日(土)3,100人/9月7日(日)5,600人
■レース結果概要■
車名 333号車 GLORY A-ONE FN2
ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
予選 ST4クラス7位(17台中)
決勝 ST4クラス3位(17台中)
■9月6日 予選■
9月6日(土)13:20から20分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2野間選手は#73 AUTOBACS DC5北川選手の後方でコースイン。計測1周目はポジション取りとタイヤウォームアップを行います。計測2周目は#44コクピット狭山86の後方でアタックに入りますが、ヘアピンコーナーでABSが作動し止まりきれずアタックを中止。#73 AUTOBACS DC5北川選手に道を譲り、その後方で2度目のアタックを行い、1’45.271を記録。Aドライバー予選6位となりました。
P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉
P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄
P2 #92 SKR ENGINEERING S2000 井入宏之
P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一
14:15からBドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY FN2中島選手がコースイン。前方に他車のいないクリアなスペースにポジショニングしてアタックを開始。計測2周目に自己ベストとなる145.416を記録し、さらにアタックを続けますが更新できずBドライバー予選8位となりました。
P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 藤田竜樹
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 太田侑弥
P3 #92 SKR ENGINEERING S2000 浜野彰彦
P8 #333 GLORY A-ONE FN2 中島佑弥
予選総合結果はA/Bドライバーのベストタイム合算により決定し、予選7位となりました。テクニカルコースとして有名な岡山国際は、重心の高いFN2にとって苦手な部類でしたが、今回から適用されたエンドレス製ブレーキキャリパー”Racing MONO4”が威力を発揮し、ブレーキコントロール性や路面追従性に大きな改善が見られました。
P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹
P2 #92 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏/浜野彰彦
P3 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
P7 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥
続いて14:50から20分間のCドライバー予選がスタート。このセッションは予選結果には反映されませんが、基準タイムをクリアしなければ決勝への出走が認められません。#333 GLORY A-ONE FN2藤田選手はユーズドタイヤで8周に渡ってアタックを行い1’51.379を記録し12位で基準タイムをクリアしました。
P1 #13 ENDLESS ADVAN 86 小河諒
P2 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 影山正彦
P3 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 木下淳
P12 #333 GLORY A-ONE FN2 藤田弘幸
■9月7日 ウォームアップ走行・ピットウォーク■
#333 GLORY A-ONE FN2 野間一 / 中島佑弥 / 藤田弘幸
9月7日(日)8:00から30分間のウォームアップ走行が行われました。#333 GLORY FN2はフルタンクでのバランス確認と決勝用ブレーキの焼き入れ、ドライバー交代の手順確認を行うため、野間選手からスタートし中島選手に交代。セッション終了後にタイヤ交換とドライバー交代の確認を行いました。タイムは147.530を記録し6番手となりました。
P1 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥/井口卓人/影山正彦
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉/太田侑弥
P3 #111 EXPRIDE G-Tech Sportster GT/R 大瀧賢治/武井寛史/吉田広樹
P6 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
11:55から50分間行われたピットウォークは素晴らしい晴天に恵まれ、多くのファンが岡山国際サーキットを訪れました。エーワンレースクイーンの小林未来さんと石川靖子さんの2名とドライバー達は多くのレースファンや子供たちとの交流を行いました。今回はシビックタイプRユーロのオーナーさんらもピットを訪れ、レース仕様のシビックに適用されているエンドレス製ブレーキキャリパー”Racing MONO4”や、KW(カーヴェー)サスペンション、WEDS SPORT TC105Nなどに注目が集まっていました。
■9月7日 決勝■
今回は標準的な3時間レースのため、2ピット3スティントの構成が基本となります。FR勢はタイヤ摩耗に優れており、タイヤ無交換または1回交換が標準的な戦略となりますが、FF勢はほぼ1時間ごとのタイヤ2回交換が基本となります。#333 GLORY FN2のスタートドライバーは野間選手。クラス7番手からのスタートです。2周のローリングラップから第4戦岡山のスタートが切られます。
#333 GLORY FN2野間選手は、前方の#58ウィンマックスDC5に連なる形で#13 ENDL ESS 86をオーバーテイクし6番手に。1周目最終コーナーでは、前車への接触を避けて失速し、#73AUTOBACS DC5北川選手に抜かれますが、2周目のバックストレートで抜き返し6番手に戻します。
さらに、8周目の最終コーナーでラインがワイドになった#58ウィンマックスDC5を捉えて5番手に浮上します。その後、27周目には#86 GAZOO 86が戦列を離れ、29周目には#93 SKR S2000がピットインし#333 GLORY FN2は3番手にあがります。今回は路面温度が想定以上に上がっており、#333 GLORY FN2は30周目ごろからタイヤが厳しくなり、後方の#58ウィンマックスDC5が近づいて来ます。
32周目には#92 SKR S2000がピットへ入り、#333 GLORY FN2野間選手は2番手となります。インラップとなる33周目には、追い上げてきた#58ウィンマックスDC5とダブルヘアピンの1個目で交錯。#333がラインを抑える形で接触があったものの、両者とも大きなロスはなく、#333 GLORY FN2はルーチンのピット作業に向かいます。
このピット作業でタイヤ交換と給油を行い、中島選手へ交代します。しかし、接触の影響で、左ドアのドアハンドルリンクが外れてドアが開かず、トランスポンダー交換に30秒ほどを要し後退してしまいました。これで先に1回目のピット作業を済ませた#13 ENDLESS 86にも抜かれてしまいます。ここから#333GLORY FN2 中島選手は追い上げを開始します。
#333 GLORY FN2中島選手は、10秒以上あった差を1秒まで縮めますが、#13 ENDLES S 86村田選手は隙を見せず、緊張感漂う攻防戦となります。59周目には#13 ENDLESS 86が2回目のピットに入り、村田選手から小河選手に交代。これで前がクリアになった#333 GLORY FN2中島選手は、相手の見えない位置で追い上げを続けることとなります。
予定の36周を走り抜いた#333 GLORY FN2はピットに向かいます。同時に2番手の#58ウィンマックスDC5もピットイン。#333 GLORY FN2はタイヤ交換と野間選手への交代を行います。#58ウィンマックスDC5は予定外の左リヤタイヤも交換したことで、両者の差は20秒ほどまで詰まります。
2回目のピット作業を終えた#333 GLORY FN2は#13 ENDLESS 86の前、4番手でコースに戻ることが出来ました。#333 GLORY FN2中島選手が速いペースで走り続けたことが奏功しました。
ラスト30周は、2番手#58ウィンマックスDC5、3番手#93 SKR S2000、4番手#333GLORY FN2の3台による激しい2番手争いが始まります。残り6周となった94周目、#333 GLORY FN2野間選手は#93 SKR S2000を捉え3番手に浮上し、さらに2番手に迫りますが、2番手#58ウィンマックスDC5木下選手は、ベテランの経験に裏打ちされた絶妙なライン取りでこれを防ぎます。しかし、残り3周のマイクナイトコーナーでST2クラスとST5クラスのマシンが激しくクラッシュ。事故現場付近は追い越し禁止のイエローフラッグが振動提示され、追い抜きのチャンスがなくなります。
この順位のままレース終了かと思われた、最終ラップの最終コーナー、#333 GLORY FN2野間選手はアウト側から#58ウィンマックスDC5に並びかけます。2台は並走しながらフィニッシュラインを通過!惜しくも0.089秒及ばず、#333 GLORY FN2は3位でフィニッシュすることとなりました。
P1 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄/藤田竜樹/寺西レオ
P2 #58 ウィンマックスTEINワコーズKRP☆DC5 小林康一/塩谷烈州/木下淳
P3 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一/中島佑弥/藤田弘幸
■まとめ■
チーム代表 大河原一
「テクニカルな岡山国際サーキットではFR勢が優位と目されていましたが、今回から投入したエンドレス製ブレーキキャリパー”Racing MONO4”が予想通りの効果を発揮し、ブレーキングとトラクションの両面でアドバンテージをもたらしてくれました。バネ下重量で片側0.7kg、両側で1.4kg以上の軽量化を実現したことで、うねった路面におけるフロントイン側の接地が改善しトラクションの向上が図れました。これは、軽くなったバネ下が、”KW(カーヴェー)サスペンション”の豊富なリバウンドストロークを存分に活かすことで実現しています。レース展開としては1回目のピットでのロスがなければ2位を取れていたはずですから、悔しい思いです。しかし、ドライ路面でも上位に進出できることが証明できた点はよかったと思います。次の鈴鹿はチームにとってもホームですから、言い訳のないレースをしたいと思います。今回も多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします。」