GLORY RACING TEAM A-ONE S耐第2戦SUGOレースレポート

S耐第2戦SUGOトラブルに阻まれ13位完走に留まる

5月24日~25日、スーパー耐久シリーズ2014第2戦「SUGOスーパー耐久3時間レース」が宮城県スポーツランドSUGOで開催されました。#333 GLORY A-ONE FN2野間/中島/藤田組はST4クラスで予選10位、決勝13位で完走しました。

■レース概要■
大会名 スーパー耐久シリーズ2014第2戦 SUGOスーパー耐久3時間レース
日時 2014年 5月 24日(土),25日(日)
場所 スポーツランドSUGO(宮城県)
入場者数 5月24日(土)1,800人/5月25日(日)3,400人

■レース結果概要■
車名 333号車 GLORY A-ONE FN2
ドライバー A:野間一 B:中島佑弥 C:藤田弘幸
予選 ST4クラス10位(18台中)
決勝 ST4クラス13位(18台中)

■5月24日 予選■
 5月24日(土)13:00から20分間のAドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY A-ONE FN2野間選手は#13 ENDLESS ADVAN 86の後方でコースイン。2周かけてじっくりとタイヤウォームアップを行います。1回目のアタックに入ろうとしたところ、最終コーナーでスローダウンした前車を避けてタイムロスをしてしまいます。2回目のアタックで135.011を記録しますが、タイヤの表面にタイヤカスが発生する現象が起きてしまい、タイムを伸ばすことができず予選11位となりました。

P1 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢
P2 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉
P3 #92 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏
P11 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一

 13:55からBドライバー予選2グループがスタート。#333 GLORY A-ONE FN2中島選手は、Aドライバー予選での状況を踏まえ、タイヤの内圧などに微調整を加えてコースイン。しかし、1周のアタックを終えた時点で赤旗によりセッション中断、アタックを中止します。コースオフ車両の回収が終わり、セッション再開。#333 GLORY A-ONE FN2中島選手は、タイム更新を狙って再度アタックに入ります。再開後の2周目のアタックで1’35.590を記録し、更なるタイムアップを目指しますが、クリアラップが取れず予選12位となりました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 太田侑弥
P2 #18 Ys distraction 86 岡野陽朋
P3 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 藤田竜樹
P12 #333 GLORY A-ONE FN2 中島佑弥

 予選総合結果はA/Bドライバーのベストタイム合算により決定され、予選10位となりました。タイヤ表面のピックアップという問題により、タイヤのグリップが上がらず苦戦を強いられました。さらには摩耗も厳しく、決勝に向けて対策を検討することとなりました。

P1 #93 SKR ENGINEERING S2000 吉本晶哉 / 太田侑弥
P2 #52 埼玉トヨペットGreenBrave 番場琢 / 服部尚貴
P3 #18 Ys distraction 86 浅野武夫 / 岡野陽朋
P10 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一 / 中島佑弥

■5月25日 ウォームアップ走行・ピットウォーク■
 5月25日(日)8:15から30分間のウォームアップ走行が行われます。前半はセーフティカーのシミュレーションが行われ、#333 GLORY A-ONE FN2は実際のSC導入時を想定してSC中のピットストップとドライバー交代、リスタートのシミュレーションを実施しました。

P1 #13 ENDLESS ADVAN 86 小泉和寛 / 村田信博 / 小川諒
P2 #41 UEMATSU x TRACY SPORTS ings S2000 植松忠雄 / 藤田竜樹 / 寺西怜央
P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥 / 井口卓人 / 影山正彦
P7 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一 / 中島佑弥 / 藤田弘幸

 12:10から30分間行われたピットウォークは、エーワンレースクイーンの小林未来さんと石川靖子さんの2名を中心に、ドライバー達もファンサービスに努めます。S耐を訪れるファンには走行会などに参加するユーザーも多く、#333 GLORY A-ONE FN2の足回りを支える「KWサスペンション」のカタログやドライバー達の解説にも関心を寄せていました。

■5月25日 決勝■
 5月25日(日)今回は3時間レースのため、2回ストップ・3スティントの構成が基本となります。この場合、1スティントで最低1時間はタイヤを持たせて走ることが必要となります。タイヤの摩耗に不安を抱える#333 GLORY A-ONE FN2としては、予選のタイヤで走ることが義務付けられている第1スティントを1時間走りきることが最初の大きな課題となります。

 スタートは野間選手が担当し、#333 GLORY A-ONE FN2はクラス10番手からスタートです。前方の8番手グリッドには、前回優勝の#58ウィンマックスDC5小林選手がいます。2周のローリングを終えて第2戦SUGOのスタートが切られます。#333 GLORY A-ONE FN2野間選手は好スタートを決め1コーナーのブレーキングで#40 TRACY S2000たしろ選手を抜きますが、2コーナーで抜き返されます。最終コーナーの先では#86 GAZOO 86がピットインし、9番手へと上がります。3周目には#52 埼玉トヨペット86平沼選手を抜き8番手、4周目のSPコーナーでは#40 TRACY S2000たしろ選手がコースアウトしたため7番手、7周目1コーナーでは#18 Y’s distraction 86浅野選手がブレーキトラブルでコースアウトし、#333 GLORY A-ONE FN2野間選手は6番手に上がります。

 その後、#58ウィンマックスDC5小林選手を追いかけながらタイヤを温存する走行を続けます。しかし、10周目には後方から追い上げて来た#48 DIJON DC5富田選手に抜かれ7番手に後退。30周目には上位のルーチンピットで6番手、33周目には上位のトラブルで5番手へと浮上します。

 スタートから50分ごろからタイヤが限界を迎え、ペースが上がらなくなってきてしまい、34周目には#12 VivaC FD2に抜かれ6番手に後退し、そのままピットインします。

 予定の1時間ちょうどでピットインした#333 GLORY A-ONE FN2はタイヤ交換と給油を行い、中島選手がピットアウトします。

 #333 GLORY A-ONE FN2中島選手は10番手でコースイン。40周目には#73 AUTOBACS DC5のピットインで9番手に浮上します。#333中島選手はハイペースで安定したラップを刻み続け、49周目には8番手、56周目には#40 TRACY S2000のピットインで7番手に戻します。

 しかし、65周目にフロントタイヤから大きな振動が出始めたため、中島選手は素早い判断で緊急ピットイン。フロント左ハブボルトの折損が原因でした。素早くピットに戻って来たことで、被害はハブボルトのみで済みました。作業時間を短縮し規定周回数を満たせば完走扱いになるため、メカニックは迅速にハブ・ナックル交換作業に入ります。

 素早く交換作業を終えた#333 GLORY A-ONE FN2には野間選手が乗り込み再びコースインします。この時点で16周遅れですが、データ取りの為にも全力でプッシュし、69周目にはベストとなる134.349を記録。最終ラップまでマシンのバランスを詳細に観察し、タイヤ摩耗の原因などを探って13位でフィニッシュしました。

 レース後、作業時間の扱いの相違から最大運転時間オーバーと判定されタイム加算がありましたが、順位に変動はありませんでした。

P1 #13 ENDLESS ADVAN 86 小泉和寛 / 村田信博 / 小川諒
P2 #92 SKR ENGINEERING S2000 中村嘉宏 / 浜野彰彦 / 井入宏之
P3 #86 GAZOO Racing SPIRIT 86 蒲生尚弥 / 井口卓人 / 影山正彦
P13 #333 GLORY A-ONE FN2 野間一 / 中島佑弥 / 藤田弘幸

■まとめ■
チーム代表 大河原一
「開幕の雨のレースから一転、SUGOはシビックタイプRユーロにとって不利なレイアウトであり、さらに改修された舗装のデータもないことから苦しい展開が予想されていました。公式練習の段階からS2000と86のFR勢に大きく水をあけられ、予選ではFF勢としては2番手につけたものの、決勝ではタイヤの摩耗が厳しく後退する形となりました。このような厳しい状況でいかにポイントを取るかが、シーズン展開上の重要なキーと考えてレースを組み立てていきました。しかしながらトラブルでレースを失う形となってしまい、とても悔しい結果となってしまいました。必ず原因を究明して再発を防ぎます。また、トラブルに対してメカニックの迅速な作業で再びコースに戻れたことは、マシンの弱点を分析する上でとても重要なことでした。次の富士はシーズン最大の7時間耐久です。今回のデータを分析しリベンジを果たせるようチーム全員で力を合わせていきます。今回も多くのご支援ご声援をいただき、大変ありがとうございました。これからも変わらぬご支援のほどよろしくお願いいたします」

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